
せりの葉も根も堪能できる、気のきいた簡単レシピ。極上『せりご飯&根っこの天ぷら』



三寒四温の季節になると、気になるのがせり。
寒い時期に芽を出し、伸びていくたくましさ。強くすがすがしい香り。
春の気分が一気に盛り上がってきます。
2月〜3月、スーパーで根っこつきのイキイキとしたせりを見つけると、必ず作るのがせりご飯です。
炊きたてのご飯に刻んだせりをどっさり加え、塩をふって混ぜるだけ。
手早くざっくり混ぜると、いい香りの湯気がふわ〜。ほわほわのご飯を口に入れると、シャキッと軽やかな食感とともにすがすがしさが押し寄せてきます。
途中でじゃこを加えながら、せりの根っこの天ぷらをつまみ、日本酒をぐびぐび。翌朝は、余ったせりご飯をおにぎりに。
もうすぐ春。あ〜、なんて素敵な日なのでしょう!
『せりご飯』のレシピ

材料(4~5杯分)
米……2合(360ml)
酒……大さじ2
せり……1束(約100g)
塩……小さじ1/2〜(好みで)
ちりめんじゃこまたはしらす干し(好みで)……適宜
作り方

(1)
せりは根元を切り落とし、葉と茎を粗く刻む(根っこは天ぷらにすると絶品なのでとっておく)。


(2)
米をとぎ、鍋や炊飯器の内がまに入れる。酒を加え、水を2合の目盛りまで加えて普通に炊く。炊きたてのご飯に刻んだせり、塩を加えてざっくり混ぜる。

(3)
器に盛り、好みでちりめんじゃこやしらすを適宜加えながら食べる。
操さんおすすめアレンジ
「せりの根っこで絶品天ぷら」

せりの根っこは天ぷらにすると、香りと甘みが際立って絶品! まず、つま楊枝などで根っこの汚れをていねいに落として水洗いします。天ぷら粉もしくは「小麦粉1:水1強」の割合で作ったころもを薄くつけ、フライパンの底全体に行きわたる程度に油を入れて熱し、揚げ焼きにすればOK。揚げたてに、かるく塩をふっていただきます。
次回は「にんじんのチーズガレット」です。お楽しみに!

PROFILE
藤岡操(ふじおか・みさお)
編集者、栄養士、フードコーディネーター。
釣り雑誌の編集部、フードカタログの編集部など、出版社勤務を経て独立。雑誌、書籍、WEB、広告の仕事に携わる。著書・編著書に『ごはんに化ける ズルイおつまみ』(二見書房)、『ワインに合うおうち×レシピ123』『ビールおつまみ123』『毎朝が楽しくなる! 朝ごはん』『ご当地おつまみ人気レシピ』『一冊まるごとパクチー本』(すべてエイ出版社)などがある
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Instagram:https://www.instagram.com/misao_fujioka/

料理・写真・文・イラスト/藤岡操