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【7月の歳時記】七夕になぜ素麺を食べるの?土用の由来って?行事室礼研究家が解説

梅雨が明け、いよいよ夏本番。7月を迎えると色鮮やかな「ほおずき」や短冊が飾られた笹の葉を街のあちこちで見かけるようになりましたね。

7月の和風月名は「文月(ふみづき)」。7月の七夕には、詩や歌をだれかに捧げたり、短冊に文字を書いて上達をお祈りしたりと、「文」にちなむことから、この名がついたといわれています。

星に願いを託す「七夕」と、うなぎを食べて夏バテを防ぐ「夏の土用」。知っているようで意外と知らない7月の二大行事の「いわれ」についてご紹介します。 

七夕の節句

中国に伝わる、「牽牛(彦星)と織姫が年に一度天の川を渡って逢う」という伝説と、「棚機津女が先祖の霊を迎えるため衣服を織る」日本の習慣が結びついたといわれています。七夕の行事食にはそうめんがあり、索餅(さくべい)という小麦粉の菓子が原型。その昔、王子を病で亡くした中国の王が、王子の好物であった索餅を、7日にお供えしたことに由来します。

・牽牛(けんぎゅう):ひこ星のこと。
・棚機津女(たなばたつめ):機(はた)を織る女性のこと。

土用

立春、立夏、立秋、立冬の前のそれぞれ約18日間をさします。年に4回めぐってきますが、現在では立秋前の夏の土用が特に定着しています。中国の古い思想によれば、万物は木、火、土、金、水の5種類の元素いずれから成るとされ、春は木、夏は火、秋は金、冬は水に対応します。残った土を四季とは別に定めたのが土用。うなぎを食べる習慣が有名ですが、しじみや卵も土用に食べると精がつくといわれています。

単なるイベントとして楽しむのも素敵ですが、いわれを知ることで、そうめんやうなぎが一段と味わい深く感じられるかもしれません。

これから本格的な猛暑が始まります。体調を崩しやすいこの季節を元気に、楽しく乗り切っていきましょう! 

(オレンジページ刊行『旬のおかずカレンダー』より)

教えてくれたのは……広田千悦子さん

日本の行事室礼研究家。北海道出身。歳時記やしきたり、年中行事、四季折々の暮らしなどを、エッセイを通して表現しつづける。日本の行事や習わしの由縁などにふれ、自分らしいしつらいを試みていく稽古「季節のしつらい稽古」を主宰。中日新聞・東京新聞の生活面で「くらし歳時記」を連載中。

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歳時記監修/広田千悦子 イラスト/北原明日香 文/編集部・谷本、藤澤