
古いお米が美味しくないと思ったら→浸水を変えてみて。甘みつや粘りを出す簡単なコツ

いつもと違うお米を買ったら、なんだかあんまりおいしくない……。そんな失敗をしたことがある人もいるのでは? でも、まだ諦めないで! いつもの浸水方法をちょっと工夫するだけで、自分好みの食感に近づけることが可能です。
①甘み・粘りが少ない→浸水時間を追加
「なんだか味わいがあっさり?」「ちょっとポソポソして堅いかも……」と感じたら、まずトライしてほしいのが「浸水時間」の見直し。お米は水につけることででんぷんが分解されて糖になり、粘りがあってふっくらとしたご飯に炊き上がります。
一般的にお米を浸水させる時間は、夏場で30分〜1時間、冬場で1〜2時間。細かくいうと、春や夏は45分ぐらいとされていますが、もちろん好みの食感に合わせて調整してもかまいません。様子をみながら10分ぐらいずつ延ばしてみましょう。ただし、浸水時間があまりにも長いと水がいたみ、雑菌の繁殖も心配です。最長でも9時間までに留めておいて。
②つやがない→炊くときの水加減を多めに

お米が古かったり、精米してから時間がたっていたりすると、お米一粒一粒が乾燥し、つやのないご飯になる場合があります。なかには品種の特徴として、つやの少ないお米もあるかもしれませんが、その場合はいつもより多めの水加減で炊いてみて。
具体的に○㎖ということはむずかしいのですが、たとえば今まで内がまの目盛りの下までの水量にしていたなら、目盛りの上まで入れてみるなどでOK。炊き上がりの様子をみながら少しずつ調整して、好みの仕上がりに近づけましょう!
教えてくれたのは……西島豊造さん
五ツ星お米マイスター。米穀店「スズノブ」代表取締役。お米の産地と消費者をつなぐパイプ役として、地域のブランド米づくりや地域活性化に尽力。メディアにも多数出演し、お米情報を発信中。
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監修/西島豊造 料理・スタイリング/下條絵美 撮影/三好宣弘(RELATION) 取材・文/児玉知子