植松良枝×オレンジページオリジナル うまくいくふたでうまくいく。

「うまくいくふた」は、ものづくりのまち高岡で作られています

「うまくいくふた」の製造現場を見学しに、料理家の植松良枝さんと北陸アルミニウムへ行ってまいりました!

北陸アルミニウムは、富山県高岡市にある会社です。ハウスウェアブランドとして知られていますが、じつは、アルミ製品の総合メーカーとして、設備の部品や建材なども製造されています。広い敷地内には、工場がたくさん!

この丸い板がプレスされてふたになります。盛田工場長から説明を受ける植松さん。

これはうまくいくふたのレース加工型。金型から製造した完全オリジナルなので、「オレンジ」と書いてあって、思わずにやっとしてしまいました。

いろんな製品の金型が収納されている棚。

製造工程としては、最初に「油通し」をし、表面に油を塗布して傷がつきにくくしてから「プレス加工」へ。次にしわ取りや、縁のトリミングなどの「レース加工」、つまみを取り付ける穴をあける「孔明加工」を経て「アルマイト処理」へという流れ。

このようなローラーを通して両面に油が塗布される「油通し」。
「孔明加工」の機械。どの工程も、職人さんによって1点ずつ作業されていました。

いよいよ次が「アルマイト処理」。表面に硫酸で酸化皮膜を作る工程です。これによって、摩耗や腐食に強い丈夫なアルミニウムになるのです。こちらは薬品のプールに浸すためにうまくいくふたを吊るしているところ。

液体別に4つのプールがあり、まずは、最初の油通しでつけた油を落とすためのプールに入ります。次にその洗剤を洗い流すためのプール。次がアルマイト処理のための、硫酸の電解液のプール。ここで酸化皮膜が作られます。最後にもう一度水洗いして終了。この工程では、吊るされたふたが4つのプールに順々に浸されていく様子が壮観でした!

体育館のような広い場所ある4つのプールに、順番に浸されているところ。

仕上げに150℃、4気圧という環境の大きな釜に入り「蒸気封孔」という処理をしてアルマイト処理が完了します。これによって、より強い皮膜ができるそうです。

「蒸気封孔」の釜。仕上げに圧力をかける、この工程が重要だそう。

最後に羽布磨きという研磨ロボットで磨きをかけ、木製のつまみを取り付けて完成。シンプルなただのふたなのに、製品になるまで、なんとたくさんの工程があることか! 検品後に包装されて、出荷となります。

「こんなに多くの工程を経て作られているんですね!」と感激していた植松さん。

創業95年、自社工場での一貫生産が強みの北陸アルミニウムのクラフトマンシップを垣間見る貴重な体験となりました。北陸アルミニウムのみなさん、ありがとうございました!

工場内のいたるところに安全標語があって、つい読み込んでしまいました。

高岡ってどんなまち?

富山県高岡市は、鋳物と漆器産業で、国の伝統工芸品の産地に指定されている、ものづくりのまち。北陸アルミニウムのような製造業もさかんです。また、「高岡山瑞龍寺」「雲龍山勝興寺」といった国宝建造物があったり、「万葉集ゆかりの地」として知られる歴史都市でもあります。食べものでは、ブラックラーメンやますの寿司、氷見うどんが有名でしょうか。天然のいけすといわれる富山湾の魚介も忘れてはなりません!

柵の向こうは氷見線の線路。通販担当が撮った写真では伝わらないのですが(汗)、雨晴海岸は、海岸沿いを電車が走る絶景スポットです! 検索してみて(涙)。

工場見学後に、高岡の名勝、雨晴海岸に連れて行ってもらいました! お天気なら、富山湾越しに3000メートル級の立山連峰の大パノラマが広がっていたはず……。ちなみにこの海岸の目の前にある、道の駅の外装のアルミ製カーテンは、北陸アルミニウム製。

帰りの時間を気にしながらの、つかのまの観光でした。女岩をてのひらにパチリ。

高岡は、金沢から電車で約40分、富山からは約20分ほどのまち。お隣の富山は、ニューヨーク・タイムズ紙の「2025年に行くべき52カ所」に選ばれていましたが、高岡も見どころ盛りだくさん! 改めてゆっくり観光に来てみたいと思う、素敵な場所でした。ご興味のあるかたは、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。

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植松良枝さん

季節に寄り添った食と暮らしの提案が人気の料理家。雑誌やWEB、TVへのレシピ提案、レストランのレシピ監修などで活躍中。世田谷ガーデン俱楽部内のカフェ「moderato on the green」や、併設のショップ「etepapa(エテパパ)」の運営も行う。






文/通販担当ヒラオ

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