こんにちは、料理研究家のジョーさん。です。
今回ご紹介するのは「きんかんの甘露煮」。
砂糖とともに煮つめるだけの簡単なレシピです。
きんかんの甘露煮というと、ゆでこぼす(ゆで汁を捨てる)レシピが広く知られていますが、今回はそれを行わないレシピです。
ゆでこぼす理由は、古くからある品種のきんかんには苦みやえぐみが多いため。もともとはあまり生食に向かない果物だったのですが、えぐみの少ない生食に適したきんかんが栽培されるようになりました。
近年、スーパーで出回っているきんかんはほとんどが生食できるもの。特に「ハウス栽培」と書かれているものは基本生食OKです。こうしたきんかんを使うことで、ゆでこぼさずにおいしさがギュッと詰まった甘露煮を作ることができるのです。
露地ものや、加熱向きと書いてあるきんかんであれば、同じレシピで一度ゆでこぼしてから作ってみてください。
それではご紹介していきましょう。
『きんかんの甘露煮』のレシピ
調理時間
30分
材料(作りやすい分量)

きんかん 200g
砂糖 120g
水 250ml
作り方
1.きんかんはへたを取り、よく水で洗う。横半分に切って種を取り除く。
2.小鍋に(1)、水を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火にしてそのまま5分ほど煮る。あくが出てきたらすくって取り除く。
3.砂糖を加えて、さらに5分ほど煮る。
4.煮沸消毒した保存びんなどに入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で保管する。
保存方法・保存期間の目安
清潔な容器に入れて冷蔵庫で保管し、10日以内に食べきってくださいでき上がったきんかんの甘露煮は、そのまま食べてもひんやりと甘くとてもおいしいです。もしアレンジするのなら、クリームチーズとともにクラッカーにのせてカナッペにするのもおすすめ。小さく刻んでバニラアイスに添えて、混ぜながら食べるのもおいしいですよ。
最後にシロップだけが残るので、紅茶に入れるなど飲み物としていただくのがおすすめです。僕は炭酸で割って、ぜいたくなきんかんサイダーを作って飲みます。きんかんの香りがしっかり出たシロップなので、さわやかでたまらないおいしさになりますよ。
きんかんシロップ、ぜひ試してみてくださいね!
ジョーさん。
料理研究家。世界に一つでも多くの幸せな食卓を作り出すをミッションに活動する。
WEBで“バズる”レシピを得意とし、X(Twitter)フォロワー数は39.4万、Instagramは7.2万。『めんどうなことしないうまさ極みレシピ』(KADOKAWA)など、レシピ本を5冊上梓。(2023年6月現在)
2021年に法人化した、レシピ動画制作、フードスタイリング、撮影、記事執筆などをワンストップで行う、食に特化した制作会社を運営している。
X(Twitter) Instagram Youtube 公式レシピサイト「タベタノ?」