30歳になったころから〈ノーファンデ〉を貫き、光を放っているかのごとくつややかな肌の持ち主、美容家の藤井明子さん(藤子さん)。この連載では、“奇跡の43歳”とも呼ばれる彼女に、内側から輝くような美しさをかなえる秘訣をうかがいます。
第二回は『紫外線対策』について。「今日は日焼け止めを塗る? 塗らない? の選択をするのではなく、
『紫外線対策までが毎日のスキンケア』」と断言する藤子さん。そんな彼女の
“ぜったいに焼かないための工夫&愛用品”を2回にわたってお届け。今回は「スキンケア・化粧直し編」をお送りします。
肌老化の原因の8割は紫外線!?
「紫外線対策」にこだわる理由
「肌老化の原因は7~8割が紫外線といわれています」と話す藤子さん。「シミだけでなく、シワや肌バリア機能低下などの原因になる紫外線ダメージは甚大だと考えています。紫外線対策をせずに美白などのケアをしても、それはお浴槽の栓を閉めずにお湯を注ぐようなもの。自宅にいても曇っていても冬でも、ぜひ通年でしっかりと紫外線対策を!」。
藤子流~紫外線対策の極意
(1)紫外線対策は朝、起きる前から始まる。
「自然光で目覚めたい私は、紫外線を99%カットしてくれるフィルムを寝室の窓に貼っています。たとえベッドが窓際になくても、紫外線は床や壁に反射して、寝ている私まで届いてしまうからです。もちろん遮光カーテンやUVカットカーテンでもOK!」
(2)化粧水、乳液、紫外線対策までがスキンケアだと考える。
「日焼け止めは塗る・塗らないを選択するのではなく、朝のスキンケアの最後は必ず日焼け止めを塗るものだと考えて、ルーティンに組み込みます」
(3) 毎日頑張らなくてもいい方法を見つける。
「毎日毎日、スキンケアの最後に日焼け止めをと考えるとおっくうになりがち。それを避けるために、朝は紫外線ケアができる乳液を使い、化粧水+乳液の2ステップで完了できるようにしています。『自分が楽にできる方法』は人それぞれだと思いますが、たとえばそういうアイテムを使うことでぐっと継続しやすくなりますよ」
(4)適正量を塗る
「日焼け止め製品に表示されている〈SPF値〉※1に30や50と数字がありますが、それを〈紫外線を遮断してくれる強さ〉だと誤解しているかたも少なくないようです。じつは〈SPF値〉は日焼けを起こす紫外線B波をシャットアウトしてくれる時間の長さ※2を表しています。
SPF20もあれば通勤時など通常の生活には充分だといわれていますが、それは正しい量をしっかり塗ってはじめて有効になる話。ですから、各製品に表示されている〈十円玉大〉とか〈〇プッシュ〉といった〈適正量〉をきちんと守って塗ることがとても大切です。大抵はかなり多く感じる量なので抵抗を覚えるかもしれません。たっぷり塗るのが苦手な場合は、化粧下地やファンデーションなどにも紫外線防止効果があるものを使い、塗り重ねることでガードを強化するのも一つの手です」
※1 「Sun Protection Factor」赤くなる日焼けのもとである紫外線B波を防止。※2 数値1≒20分持続。つまりSPF30≒10時間継続する計算に。
(5)汗をかいたりこすったりしたら、必ず塗りなおす。
「前述で正しい量を塗ることの大切さをお伝えしましたが、もうひとつ大事なことがあります。汗をかいたりすったりしたら、こまめに塗りなおしが大事!『お化粧がくずれるから塗りなおしたくない』という声も耳にしますが、それならお化粧直しをしやすいアイテムを選ぶなどで簡単に。クッションタイプやミストタイプなどが手軽でおすすめです」