2016.11.14
健康志向で注目が高まる日本の伝統食材はたくさんありますが、とりわけ今、話題になっているのが「大麦」だとご存知でしたか? 大麦は「麦めし」などで昔から食卓に並んできた食材ですが、近年、その健康効果が医学的に認められて再注目されています。優れた健康効果のカギとなるのが、豊富な「水溶性食物繊維」(β-グルカン)。食物繊維には、水溶性と不溶性があります。穀物や野菜に多く含まれているのは不溶性で、便の量を増やして排便を促します。一方、水溶性は、食品における含有量が少なく、不足しがちですが、血糖値やコレステロール値の改善、便秘予防など、健康維持に重要な役割があります。
大麦には、この水溶性食物繊維がとても豊富で、生活習慣病予防に役立ちます。さらに不溶性食物繊維も豊富で、便秘改善に効果的。ちなみに2つの食物繊維量の合計は、白米のなんと19.2倍!
ほかに、肌にいいビタミンB2や高血圧を予防するカリウムも白米の約2倍、骨を丈夫にするカルシウムも白米の約3.4倍含みます。
大麦にはいくつか種類があり、どれも水溶性食物繊維が豊富です(写真上から、「丸麦」、「押し麦」、「米粒麦」、「もち麦」)
大麦をいちばん手軽に取る方法が、白米に混ぜて炊くこと。といだ白米に大麦を加えて、普通に炊きます。大麦の量は好みにもよりますが、白米の3~4割が目安。
丸麦はプチプチとした歯ざわりが魅力、押し麦は麦とろご飯に合うもっともポピュラーなタイプ、米粒麦は麦の風味が苦手な人にも食べやすく、もち麦はもっちりした食感が人気です。
また、生のままスープなどの煮込み料理に加えたり、たっぷりの湯で15~20分ゆでて、サラダのトッピングにしても。
取り入れやすいので、ぜひお試しを☆
料理/柴田真希、撮影/大江弘之、文/編集部・今田
(『おとなの健康vol.1』(オレンジページ刊)より)
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