クリスマスや正月などのイベントが控えるこの時期は、冷蔵庫に食材が増えやすい時期。さらに、
旬の白菜やほうれん草、小松菜などの葉野菜はかさばりやすく、野菜室はパンパンに!
ふだんから「食材がムダになることがある」「取り出しにくい」など悩んでいる人は、今こそ
野菜室をスッキリと整理する絶好のチャンスです。
野菜室の整理術を教えてくれたのは、料理研究家であり、冷蔵庫収納&食品保存アドバイザーとしても活躍中の島本美由紀さん。「
野菜室の収納量は、7割程度が理想」とのこと、余裕のある状態が作れる整理術&アイディアを教えてもらいました。
「野菜室」がスッキリ使える、基本のゾーニング
●目がいきやすい〈上段〉は、「小さいもの」や「使いかけ野菜」を!
上段には、野菜やくだもののなかでも、
小さいものやつぶれやすいもの、使いかけ野菜などの早めに使いきりたいものの定位置にするのがポイント。紛れやすい深い下段に入れるより、見やすく手にとりやすい位置に置くことで、使い忘れを防ぐ効果が。
また、「
使いかけ野菜 BOX」を作り、使いかけ野菜をまとめて入れると◎。ここにある野菜から献立を考えるようにすれば、いたむ前に無理なく使いきれます!
●深くて広い〈下段〉は、「重い野菜」や「かさばる野菜」を中心に。調味料や飲み物ストックも。
白菜やキャベツなどの大物野菜、根菜類などはこちらに。手前側は、立てて保存するのに適した葉野菜や大きめ調味料、ストック飲料などの定位置が適しています。奥はねかせて置くものを中心に。
さて、問題のかさばる葉野菜たち。基本は下段に入れるのですが、よりスッキリ整理するアイディアがこちらです。
●突っ張り棒や紙袋で、立てて入れる!
ほうれん草や小松菜などのかさばる葉野菜は、深さのある下段に横にして入れると上部のスペースが開いてしまい、もったいない状態に……。そこで、手前のスペースに立てた状態で保存するのがおすすめ。ただしそのまま入れると倒れてしまので、
短めのつっぱり棒や紙袋などを使って仕切りを作ると、少ない量でもスッキリ立てられます。
きゅうりやにんじんなどの、細長い野菜も同様に立ててしまうのが◎!
ちなみに、「畑で育つときと似た状態で保存するのもポイント。野菜に余計なストレスがかからず、鮮度を保ちやすくなります」と島本先生。
●そのまま入れず、食べやすい大きさに切ってからしまう!
白菜、ねぎ、キャベツ、ブロッコリーなどは、買ってきたらそのままの状態でしまわず、食べやすい大きさに切っておくのも手。
ポリ袋に入れ、できるだけ空気を抜いて口を閉じれば、省スペースで保存できます。また、4~5 日は新鮮なまま使え、料理をする際の時短にも♪
いかがでしたか?
これで大きな白菜1個、ほうれんそう3わを一気に買うのもこわくないかも? 年末のイベント前に、野菜室をぜひ見直してみてくださいね。
(
『オレンジページ』2021年12月17日号より)
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