※この記事は、美腸活アドバイザーの齊藤早苗さん監修のもと作成したものです。夏の疲れに負けないよう、〈
腸活〉をはじめて、体の中から元気になりたい!
でも、ちょっと待って。
自己流で始める前に、
やりがちなNG習慣と正しい腸活方法を確認しておきましょう。
腸のためだと思ってやっていたことが、じつは逆効果だった……なんて悲しい思いをしないためにも要チェックです。
「腸にいい」もののとりすぎは逆効果。小鉢程度の量でOK。

腸にいいといわれる食物繊維は、食べすぎるとガスが発生しやすく、おなかが張ってしまうことも。
ひじきなどの海草類、切り干し大根など食物繊維たっぷりの食材は腸活でおなじみですが、和定食の小鉢程度の量をバランスよく食べるのが理想です。
また、ヨーグルトや納豆などの発酵食品も同様に、大量に食べると、腸内発酵が活発になりすぎてガス腹に。
腸が喜ぶのは、多種多様な食材&栄養素なので、かたよりすぎは禁物です。
水のがぶ飲みは胃腸の負担に。〈ちょこちょこ飲み〉を心がけて。

たしかに水分が不足すると便は硬くなり、お通じが悪くなりますが、大量の水を一気飲みしても、尿としてすぐに排出されてしまうだけ。
それどころか、胃液が薄まって消化能力が落ちたり、水腹になって内臓が冷えてしまったり、デメリット大。
一日に1.5~2リットルの常温の水を、1時間おきくらいにこまめ摂取することで、腸が適度に動きます。
便秘解消のためにはご飯も食べるのがポイント。「野菜だけ」はNG!

「便秘解消」=「野菜をたくさんとればいい」とイメージしがちですが、これは間違い。
野菜だけでは便の材料がたりず、便秘は解消されません。
便の量を増やすには、炭水化物に含まれる「でんぷん質」を適度にとることが大切。
なかでもお通じをよくしてくれる炭水化物といえば、ご飯。
ご飯に含まれるでんぷんは、腸まで分解されずに届いて善玉菌のエサになってくれる、隠れた〈腸活食材〉なのです。
なおご飯が冷たいとでんぷんを消化しにくくなるので、温かいご飯を食べるようにして。
なにごとも、やりすぎず、バランスよく取り入れることが大切。
正しい腸活習慣を身につけて、腸内環境を整えていきましょう!
教えてくれたのは……、齊藤早苗さん美腸活アドバイザー。これまで1万5000人以上の腸内洗浄(コロンハイドロセラピー)を行ってきた腸のスペシャリスト。「女性ライフクリニック銀座」で腸のヘルスケアの指導を行うほか、テレビや雑誌などでも活躍中。YouTube「腸内洗浄・便秘解消チャンネル」でも独自の便秘解消法を発信している。
(
『オレンジページ』2022年9月2日号より)
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