
2016.04.11
「愛媛県松山市といえば?」
「道後温泉、俳句、坊ちゃん、坂の上の雲、蛇口からポンジュース……」
ですよね。でも、じつはこの数年、松山市民が夢中になっているのがパン屋なんです。
昨年全国的にブレークした塩パンは、じつは愛媛発祥。こんな新定番パンが生まれるほど個性あふれるパン屋が多く、松山市民のちょっとした手土産の定番にもなっているそう。
そんなパン屋ブームを牽引している店がこちら。
「N's Kitchen**&labo」
アンティークショップのような店先に、開店前から行列ができる人気店。店主の小池夏美さんが自宅で作っていたパンがブログで評判となり、周囲の声にこたえる形で店をオープン。味わいにも見た目にもしゃれたセンスが光るパンばかりで、松山市郊外にありますが、わざわざ足を運ぶ価値ありです! パンは、ハード系、惣菜系、スイーツ系など約20種。
次に見逃せないのが、「ぱんや雲珠(うず)」。
道後温泉から歩いて10分ほどで、丸い窓に真っ赤な扉が目印。壁面いっぱいに描かれた店内では、アップテンポな音楽が流れるなか、カウンター超しの工房から次々とパンが焼き上がってきます。人気No.1は、食パン「雲珠の湯」。セモリナ粉を使用し、もっちりしっとりした触感が絶品です。野菜やライ麦、大豆などの天然酵母を使ったパンもひと工夫されていて、個性的なものがたくさんあります!
カレーパン好きが泣いて喜ぶ?のが、「自然をほおばるsola」。
自慢のカレーパンは、毎日取り替える新しい油で注文のつど揚げてくれるから、外側はさっくり中はふんわりとしていて、格別のおいしさ。店内にはイートインがあるので、座ってゆっくり味わえます。シーフード(辛口)、キーマ(中辛)、なすきのこ(中辛)、ひき肉ポテト(甘口)の4種。国産小麦に天然酵母、本きび砂糖、太白ごま油など、こだわりの素材を使い、食の安全に配慮した自然派の店です。
松山市民に半世紀以上愛されているのが、「三葉屋」。
松山市の中心部・銀天街で、昭和25(1950)年から続く店です。昔ながらの対面式のショーケースには甘食、揚げパンなどの懐かしいパンが並びます。「遠くから来てくれる常連さんが多いんです」と語る黒光保司さん・克子さん夫妻。ほんのり甘くて、軽やかな食感の「黒糖食パン」、バタークリームをはさんだ「ロールケーキ」、ビスケット生地をのせて焼いたメロンパンスタイルの「コッペパン」などがおすすめです。
知られざる名店はまだまだありますので、ゴールデンウィークに松山へ旅行に行くという方は、ぜひパン屋にも足を運んでみてくださいね。
撮影/飯貝拓司 文/編集部・遊佐
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