
2019.07.01
最新号の特集担当が、おのれの舌をしびれさせたレシピをガチで推す! その偏愛っぷりと共にぜひお試しを。
♪チャーララーララーララータララータラタラタラー♪
〜昭和生まれなら、誰しも郷愁を誘うであろうN●K日曜朝の名番組「小さな旅」。脳内再生BGMは、ぜひこれでお願いします〜
酒と旅をこよなく愛する食の編集者・ツレヅレハナコさん(「半月焼き」も大人気でしたよね)。
そんなツレハナさんが「まー間違いなく白飯(酒も)が進むレシピ、あるよ。死ぬほど地味だけど(ニヤッ)」と教えてくれたのが、こちら。何でも富山を旅した時に、現地のおかーさんが教えてくれた郷土料理なんだとか。
「よごし」の一番のポイントは、なすを「ゆでてから炒める」こと。ちょっとひと手間と思う事なかれ。ゆでてから炒めることで、あら不思議。なすがぷるん! とした口当たりに変身。ゆでるおかげで炒め時間は大幅に短縮、でも味はきちんとなじむ。入社して●年、なすのみそ炒めは何度も紹介してきましたが、この調理法は初めて。さすが郷土料理、ある意味合理的&おばあちゃんの知恵袋的ポテンシャルを感じます。
柔らかななすに、しっかりとからむ濃厚なみそだれ、最後にごま油の香りがふわっ……。まーこれで、白飯に合わないワケがない。作り置きできるのもポイントで、冷めてもウマイ、次の日になると味がなじんでいっそうウマイ。ちなみにこのよごしは、なすだけじゃなく、しし唐や小松菜、大根の葉っぱなどで作ってもおいしいんだとか。実際に富山ではいろんな野菜をよごしにして、白飯の供として楽しむそうな。
▼材料(作りやすい分量)
なす 5個(約400g)
〈みそだれ〉
┏ 赤唐辛子の小口切り 2本分
┣ 白すりごま 大さじ1
┣ 酒、みりん 各大さじ2
┗みそ 大さじ3
ごま油
▼作り方
なすはへたを切り、一口大の乱切りにする。熱湯で3分ほどゆで、水けをきる。たれの材料を混ぜる。フライパンにごま油大さじ1を中火で熱し、なすを30秒ほど炒める。たれを加え、全体にからめるよう炒める。
(1/5量で89kcal、塩分1.3g)
※密閉容器に入れ、冷蔵で4日ほど保存OK。
どうです、このレシピの短さ、潔さ。作らずにはいられませんよねー。
この夏は「なすのよごし」で、小さな旅気分を味わってみませんか。
料理/ツレヅレハナコ 写真/福尾美雪 文/編集部・小栁
(『オレンジページ』7/17号より)
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