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素朴で甘じょっぱくて、しみじみ美味しい。京都・亀末廣「一休寺」|料理家の手土産

2025.01.26

「もっとおいしいものを」と研究し、試作を繰り返して、レシピにまとめる。そんなふうに日々、料理に向き合っている料理家さんは、もちろんおいしい手土産にも目がありません。

今回お気に入りの手土産を教えてくれるのは、前回に引き続き料理家で発酵マイスターの榎本美沙さん。

京都に行った際によく買うという、とっておきの逸品を教えてもらいました。

発酵マイスターならではのセレクト! 京都の老舗和菓子店・亀末廣の「一休寺」

こちらは、亀末廣(かめすえひろ)の「一休寺」


亀末廣は1804年創業の京都の老舗和菓子店。
築100年を超えるという商家が風格を感じさせるお店です。

京都・亀末廣の愛らしい「京のよすが」
京都・亀末廣の愛らしい「京のよすが」
愛らしい色みと形のらくがんやぎゅうひ、打ちものなどを詰め込んだ「京のよすが」が有名ですが、榎本さんが選んだのは素朴でシンプルならくがんの「一休寺」。


 「こちらは手土産を買いに行った際に偶然見つけたお菓子です。一休寺納豆を使っているのがとても珍しい! と思って、迷わず購入しました。シンプルで潔い見た目も美しいなと思います」

一休寺納豆とは、榎本さんが連載でも紹介している発酵食品。ネバネバした納豆とは別物で、蒸した大豆に麹菌などを混ぜて発酵させたもの。みそのような塩けとうまみが凝縮した一品です。

それが玄米と和三盆、餅粉でできた香ばしいらくがんに一粒入っているのが、この「一休寺」というお菓子。

 「甘くて香ばしいらくがんと、塩けのある一休寺納豆の組み合わせが絶品。素朴で、甘じょっぱくて、しみじみおいしいんです。亀末廣さんのお菓子は、お店に行くか電話注文(発送であればFAXでも可)でしか購入できないので、手土産にすればとても喜ばれると思います。それに、発酵食品が好きなかたには、話のネタにもなっていいな、と。京都に行ったら、お土産と自分用に購入します。自宅では、お番茶と合わせていただくのが好きです」

わびさびを感じられる見た目と、素朴でしみじみとした味わいの「一休寺」、京都に行った際は、ぜひお手にとってみてくださいね。

商品情報

「一休寺」
5枚入り 600円(税込み)【日もち:12日間】/関西・京都
/おすすめシーン・手土産、贈答用、自宅用
店舗購入、もしくは電話・FAXでの発送注文
※店舗購入の際も電話予約推奨

SHOP DATA
亀末廣
京都府京都市中京区姉小路車屋町東入ル車屋町 251
TEL:075-221-5110
営業時間:9:00~17:00 (水・日・祝日定休)

教えてくれたのは……榎本美沙さん

料理家・発酵マイスター。発酵食品、旬の野菜を使ったシンプルなレシピが好評で、テレビ、雑誌や書籍へのレシピ提供、イベント出演などを行う。 YouTubeチャンネル「榎本美沙の季節料理」、 Instagram(@misa_enomoto)も人気。最新刊『榎本美沙のひと晩発酵調味料とからだが喜ぶ発酵献立』(主婦と生活社)が2025年1月発売。その他の著書に『ゆる発酵』(小社)、『毎日の発酵食材レシピ手帖』(Gakken)、『二十四節気の心地よい料理と暮らし』(グラフィック社)など著書多数。

取材・文/晴山香織

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