ビジュアルからして、
ふわっふわ~が伝わるこのお好み焼き。
じつは、生地の中に入っているとある野菜に秘密が。
それは、キャベツやおろした山いもではなく……白菜!
しかも、
塩もみをした白菜というのがポイントです。
このお料理を考案したのは、
野菜使いの名手・料理家の飛田和緒さん。今が旬の白菜を、1株まるごと買うことが多いという飛田さんが最後までむだなく、おいしく食べきる工夫としていつもしているのが、
白菜を塩もみして保存しておくこと。
ぎゅっぎゅっともむのではなく、ポリ袋に白菜と塩を入れたら
シャカシャカ振って塩をまぶすだけの気軽なものだと言います。

この塩もみ白菜があれば、炒めものや煮ものなどを作るときも、
味が決まりやすいのだとか。
白菜から出てくる
水けにも白菜のおいしいエキスが詰まっているので、炒めものや漬けもの以外は、
水けもいっしょに使うというのが飛田さんのこだわりです。
そこで、おすすめの料理が、前述した
塩もみ白菜のお好み焼き!
粉や卵といっしょに、
たっぷりの塩もみ白菜を水けごと混ぜて生地に。
フライパンで香ばく焼けば、ふわっふわ~とろっとろ~~のお好み焼きができ上がるというわけです。
柔らかい生地の中に感じる、
シャキッとした白菜の心地よい食感もまた魅力。
鍋で使った白菜が余っている……というときは、塩もみ白菜&お好み焼きをぜひお楽しみください!
『塩もみ白菜』のレシピ
材料(作りやすい分量)
白菜 ……1/4株(約500ɡ)
塩 ……5ɡ(約小さじ1)
作り方
白菜は洗って長さ5cmに切ってから、縦に幅7~8mmに切る。ポリ袋に入れ、塩を加えて空気を入れ、口を閉じながら振り混ぜる。全体に塩がいきわたったら空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫で保存する。30 分~1 時間おいてしんなりすればOK。冷蔵で3~4日保存可能。
『塩もみ白菜』のお好み焼きのレシピ
材料(2人分)
「塩もみ白菜」(上記参照)……全量
かに風味かまぼこ…… 4本
卵…… 1個
削り節…… 適宜
ポン酢しょうゆ…… 適宜
小麦粉
サラダ油
作り方
(1)生地を作る

白菜は水けごとボールに入れ、かにかまを裂きながら加える。卵を割り入れ、小麦粉50gを加えて全体を混ぜる。このとき水っぽさが残るときは小麦粉適宜をたしながら混ぜる。全体がとろっとまとまればOK。
(2)生地を2回に分けて焼く

直径20cmのフライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、(1)の1/2量を流し入れて全体に広げる。3分ほど焼き、焼き色がついたら裏返してさらに2~3分焼いて器に盛る。残りも同様に焼く。器に盛り、削り節をのせてポン酢をかける。
削り節+ポン酢の和の味わいが、白菜のやさしいおいしさを引き立てますよ~!