いよいよ夏休みスタート。子どもにとっては楽しい楽しい期間ですが、親にとって悩ましいのが、休み中のランチ問題。娘さんとの日常ごはんを綴ったインスタグラムが人気の馬田草織さんが、夏のランチ問題について、おすすめレシピ「納豆素麺炒め」とともに語ります。
夏休みランチ問題どうするよ。3食作って仕事捗らず
夏休み、親はぜんぜん休めない。これ、私の実感。なぜなら毎日お昼ごはんやお弁当を作るから。ふだん家で仕事をしている私の場合、自分だけのお昼なら納豆ご飯でささっとすませることも多いが、子どもがいるといつも納豆ご飯というわけにもいかない。
しかも、大人と違って規則正しくおなかがすくのが子どもだ。12時を少し過ぎると
「お母さんおなかすいたー、今日なにー」が始まる。こちらの仕事の進捗ぐあいなどいっさい関係ない。そしてこれが毎日続くのだ。
今日のお昼ごはんが何か。それはお母さんも知りたいです。だれか教えて。
何年も経験してわかったことだが、
昼食作りは料理そのものが負担なのではなく、仕事をいったん中断して家事モードに切り替えること自体にパワーがいるのだ。仕事の頭と手をいったん止め、料理というまったく違うことを始めることで、自分の仕事の流れは無視せざるをえない。そして仕事を再開するときにも、またエンジンをかけ夏休み、ランチ問題どうするよ。3食作って仕事捗らずなおす必要がある。エアコンのスイッチを日に何度もつけたり消したりすると電気代が余計にかかるように、日に何度も仕事のスイッチをつけたり消したりしていると、人間にも負荷がかかるのだ。
朝は8時に食べ終わって次は12時、その次は夕方6時と料理の時間がやってくる。夏休みはずっとだ。これでは仕事にならない。何かいい方法はないか。で、ある日朝ごはんの片づけついでにお昼用のおにぎりをにぎっておいて、おなかすいたらどうぞ方式にしてみた。
「お母さん今日のお昼なにー」がきたら「おにぎりをどうぞー」と答えればいい。これで夕方まで、ごはんのことを考えないでいい。それだけでずいぶんと負荷が減った。
ある日のおにぎりは、しそわかめじゃこと小梅入りの梅酢の2種類。おにぎりのほかにもとうもろこしやオクラ、枝豆を朝からゆでておき、
おなかがすいたらご自由にシステムも導入した。とくに昼から枝豆は変化球だったらしく、JC 娘もおもしろがってキッチンでつまんでいた。いずれも、朝ごはんの片づけついでに作る。ゆでじゃがいもを用意して、食べる直前にバターやチーズをのせてグリルで焼くのもいい。
塩辛や明太子と合わせるとビールが呑みたくなるから、そこだけご注意を。
次ページでは、
我が家の夏に欠かせない昼ごはんメニュー「納豆そうめん炒め」をご紹介します。