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教えてたいらさん!読者代表3人のコンポスト持ち寄り会レポート【コンポスト一年生】

2023.11.30

オレンジページ社のキッチンでも実践しているコンポスト。「興味はあるけど、どのように始めたらいい?」という声におこたえして、雑誌『オレンジページ』では「コンポスト1年生」を隔号連載中。

「コンポスト一年生」で初めてのコンポストにチャレンジ中の読者代表のモニター3人が、自宅で生ごみをLFCコンポストに投入しはじめて約1カ月。今回は、ローカルフードサイクリング ㈱代表のたいらさんを交えて実施した「コンポストを持ち寄り会」をレポートします。


コンポストを始めて1カ月。キッチンの生ごみのにおいが気にならなくなった!

「コンポスト活動をスタートしてから、日ごろの生活に何か変化はありましたか?」という、たいらさんの質問に


「わが家はもともと、生ごみの量がそんなに多くないんですけど、今はコンポストにゴミ出ししている気分。おかげでごみ捨ての回数がさらに減りました。野菜くずや子どもの食べ残しのパンなどを、ひと口サイズにカットしてから投入する作業が意外と楽しいんですよ!」となっちゃさん。(38歳 マンションで親子3人暮らし)


「最初のころは『これは入れても大丈夫かな?やめておく?』と迷っていましたが、今は臨機応変に判断できるようになったかな。たとえば、ブロッコリースプラウトの根っこはスポンジからはぎとるのが大変なのでやめました(笑)。でも、少量の肉のドリップは投入しちゃうという感じです」と、たまごさん。(45歳、マンションで親子3人暮らし)



「これまで週3回だったごみ捨てが、週1~2回に減り、生ごみの排出量が以前に比べて減ったのを実感しています。キッチンに生ごみを置かなくなったせいか、生ごみのにおいから解放されてスッキリ。おかげで快適に過ごしています!」と報告してくれたよーこさん。(45歳、一戸建てで親子5人暮らし)
 

3人とも、「キッチンの生ごみのにおいが気にならなくなった!」と、コンポストとともに生活することを楽しんでいる様子です。

 
読者代表のモニター3人からの疑問や悩みにたいらさんがアドバイス!
Q コンポストに入れていいもの、入れてはダメなものもあるの?
A LFCコンポストは生ごみ専用。貝殻、竹の子の皮など入れられないものもあります。
LFCオリジナルの配合基材には、生ごみを微生物の力で分解して堆肥化する働きがありますが、実は分解されやすい生ごみと分解されにくい生ごみがあります。

「ポイントは『人が食べるもの』を入れるということ。なかでも、ご飯や麺、肉、魚、野菜、果物などは微生物たちの大好物。炭水化物や果物などの糖質は分解されやすいんです。一方、玉ねぎの皮やニンニクの皮、卵の殻は分解するのに時間がかかります。そして、貝殻や、竹の子やトウモロコシ、栗などの皮は分解しないため、コンポストへの投入はNGです。1日あたりの投入量は、300g~500gを目安にしてくださいね」(たいらさん)

Q コバエ対策は、どうしたらいい?
A レモングラスや柑橘系のアロマオイル、酢水をファスナーの近くの生地にたらすと虫よけ効果があります。
バッグのファスナーをしっかりと閉めることで、虫の侵入を予防できますが、ときには、「ファスナーを開いたら、コンポストの中でコバエが発生していた」というケースも。これは、果物の皮などに、すでにコバエが卵を産みつけてしまっていたのが原因かもしれません。 

たいらさんによれば、「虫は悪者ではなく、実は生ごみの分解をサポートしてくれる存在」。そうはいっても、大量発生したら困っちゃう…と心配なときは、虫除け効果のあるレモングラスや柑橘系のアロマアイルをバッグの持ち手やファスナーの近くの生地にたらすと、コバエ除けになります。

「コバエは酢のにおいが嫌いなので、酢を水で10倍に薄めたものをコンポストの外側にスプレーでシュッとするのもいいですよ。コンポストの中の堆肥そのものにスプレーするときは、もう少し濃いめに稀釈して吹きつけても大丈夫です」(たいらさん)

Q コンポストの中に小さなイモムシが!どうしたらいい?
A 生ごみの分解を助けてくれる強い味方、アメリカミズアブの幼虫です。そのまま生ごみ投入を続けられます。
コンポストの中に小さなイモムシを見つけたら、それはアメリカミズアブの幼虫。はじめて見たときにはギョッとするかもしれませんが、実は、コンポスト内の生ごみの分解を助けてくれる益虫として知られています。人をかんだり、さしたりする心配はなく、生ごみをガシガシと食べるだけのおとなしい虫です。イエバエのように室内をうるさく飛び回ることもなく、コンポスト内で死滅してしまうことが多いのです。 

「アメリカミズアブの幼虫が発生するとコンポストの分解が進むので、そのままにしておいてもまったく問題ありません。虫たちが脱皮するときに脱ぎ捨てた殻も、コンポストの栄養になるんです。とはいえ、『私はやっぱり虫が苦手』という方は、バッグの中の堆肥をビニール袋に移し替えて、天気のよい日に3日間ほど天日干ししてください。すると、虫たちは死滅してしまいます」(たいらさん)

生ごみを投入しはじめて約1カ月、バッグの中の変化は三者三様

よーこさん、なっちゃさん、たまごさんのコンポストは色合いや重さに違いがあり、三者三様。食の好みや定番料理が各家庭によって異なるように、コンポストにも違いが現れています。

たいらさんによれば、「入れた生ごみの種類や水分量によって、重さや色に違いが出ます。生ごみに水分がたっぷりと含まれていると微生物が棲みやすく、分解が進んで色が濃くなるんです」と言います。
「でも、色が濃くなくても失敗じゃないですよ。たとえば色や形が残っている野菜の皮は、それだけ抗酸化作用が強いということ。これからゆっくりと分解していきます。皆さん、それぞれいい感じですよ!」
それぞれいい感じ、というお墨付きに自信を深める読者の皆さんです。
 
「今後は冷蔵庫の掃除をするときに廃棄処分するものがあったら。ぜひコンポストを活用してください。糖分が高いものは分解が早いので、古くなったジャムなどはウエルカム。あと、炒め物をしたときにフライパンに残った油もOK。調理に使った油は1回につき100 mlくらいまで入れることができますよ」とアドバイスもありました。

「コンポストって、面白―い!」と興味津々のモニター3人。

「今はまだ『生ごみが変化している』と感じることができないのですが、これからどんなふうに変わっていくのか、楽しみ!」(なっちゃさん)

「食べ残しや、ちょっとした汁気などをコンポストにまわすようになり、ムダなく使いきれているなと。『最近、気持ちよく暮らせている!』と実感しています」(たまごさん)

「生ごみって、『におうし、触れたくない』という扱いだったけど、今では、『生ごみは堆肥に変わる大切な資源』と実感できるようになりました!」(よーこさん)

コンポストの中は小宇宙、変化を楽しんで!
「コンポスト持ち寄り会」を終え、たいらさんから、コンポストを始めてみたいと考えている人や、始めたばかりの「コンポスト1年生」の皆さんに、応援のメッセージをいただきました。

「コンポストを観察していると、堆肥の色や温度が変化する様子がわかり、日々、驚きと発見を味わうことができます。コンポストの中は小宇宙。微生物たちがコツコツと働き、生ごみを分解してくれるプロセスは、自然界の営みと同じ体験をしているようなものなのです。コンポストライフを楽しんでくださいね」

生ごみを投入すると栄養たっぷりな堆肥に生まれ変わって、ごみの削減にもつながるコンポスト。『オレンジページ』隔号連載「コンポスト1年生」、オレペコンポスト部netはキッチンから始めるSDGsを応援します!

「コンポスト1年生」で使うのは、家庭でも気軽に始められる、スタイリッシュなトートバッグ型のLFCコンポストです。
「LFC コンポストセット」5313円(税込)
詳細・購入は通販サイト「オレンジページ shop」でご確認ください。

※ご注文状況により、一時的に売り切れになる場合がございます。

連載監修/たいら由以子(LFC(株)代表) 写真提供/ローカルフードサイクリング
イラスト/ナカオ テッペイ 文/大石久恵 撮影/オレペコンポスト部

㈱オレンジページはローカルフードサイクリング㈱とともに、脱炭素社会の実現に向け、生ごみを捨てずに堆肥にするコンポスト活動に取り組んでいます。
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