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週末オープンの絶品洋菓子屋、下北沢「及川洋菓子店」

下北沢駅徒歩約8分。茶沢通り沿いのファミリーレストラン「バーミヤン」向かい、アパートの2階に週末だけひっそりとオープンする洋菓子店「及川洋菓子店」をご存じでしょうか。

いたって昔ながらの小さなアパート。こんなところに洋菓子店があるのか…?と半信半疑で細い階段を上ると、扉の前に小さな紙の表札がありました。外からは全く想像のつかないこのお店。どんなお店かとっても気になりますよね。

アパートの6畳一間の棚に並ぶ洋菓子たち

どきどきしながらドアを開き、通路を抜けると、6畳一間の棚には素朴な見た目の焼菓子たちと、気さくな店主さんの姿が。部屋の一角には店主さんのコントラバスも。誰もいないときに弾いたりするそう。アパートは防音ではないものの、茶沢通り沿いであること、一階がジャズバーであることから、音に関する苦情は来たことがないんです、とはにかむ店主さんの笑顔がチャーミングでした。

メニューとお値段

及川洋菓子店では、ヨーロッパ風のお菓子が取り揃えられています。店主さんの気まぐれで試作したお菓子もあったりなかったりするそう。伺った日は8種類の焼菓子が販売されていました。店主さん曰く、暑くて人が来ないので今日は数が少な目だが、多い時はもっと作りますとのこと。

▲一体どんな味なんだろう?とわくわくが止まらない、かわいいお菓子たち

▲商品名がないので、どんな味か店員さんに尋ねる。自然に会話が発生し温かい時間が流れる。

▲今日用意されていた洋菓子たちはお酒が使用されていないとのこと。妊婦さんやお子さんにも優しい。

洋菓子は200円〜600円の価格帯です。訪店時に販売していた洋菓子はざっくり下記の通り。

  • ガトーバスク(フランス・スペインのバスク地方の伝統的なお菓子)
  • ジンジャーケーキ
  • ガトートゥールーズ(さくさくのメレンゲがのったフランスのお菓子)
  • いちじくのタルト
  • レモンのタルト
  • 青梅のタルト
  • タルトフロマージュ(チーズケーキ)
  • ビスコッティ(イタリアのお菓子)

実食レポ

購入した商品は紙袋に入れてくれます。紙袋のはじっこのイラストは店主さんでしょうか、ほっこりしますね。

悩みに悩んで、今回は3種類のお菓子を購入しました。

ワクワクしながら包みをほどきます。

それでは実食レポです。以下の順番で食べたのですが、それぞれの味を堪能するのに大正解な順番でした。

①ジンジャーケーキ:外側はカリカリサクサク、中はホロっとした生地で、数種類のスパイスと細かく刻まれた生姜がふわっと香ります。一口食べた瞬間においしくて笑みがこぼれました。次回来訪時も必ず買いたい名品です!

②ガトーバスク:昨年、フランス・バスク地方に訪れたのですが、その際に食べたガトーバスクとは違い、バター感が強すぎず、甘さも控えめで、ぱくぱく食べられました。真ん中のカスタードと、それを包みこむサブレの食感の違いも楽しいです。

③青梅のタルト:これまで食べてきたタルトの中で個人的にナンバー1のタルト、衝撃が走りました。青梅はしゃきしゃきとした食感が残り、暑い夏にぴったりの清涼感をもたらしてくれます。レモンとは違った爽やかさが新しく、店主さんの発想に脱帽です。

たい焼きを買うような感覚で訪れたい洋菓子屋

店主さんのnoteには「及川洋菓子店ができないこと」という記事があり、そこに以下の記載がありました。

“素朴だけど、あれ、ちょっと食べたことないお菓子だなって思ってもらえるお菓子、作ってます。
目指すのは子供が「たい焼き買うぞ~」というノリで、「及川洋菓子のお菓子買うぞ~」って言ってもらうようなふらりと立ち寄れる気軽なお菓子屋です。”(及川洋菓子店のnoteより抜粋)

この一文を呼んで、なんて素敵な考え方なのだろうと感銘を受けました。昨日訪れたのに今日もまた訪れたくなるのは、近所のたい焼き屋にふらっと足を運びたくなる、その感覚と似ているなあとしみじみ感じました。

下北沢にお立ち寄りの際は、ぜひ及川洋菓子店へ行ってみてください!素敵な洋菓子に出会えること間違いなしです。

さや(東京) サヤ

オレペエディター

香川出身、東京在住の会社員。食へのこだわりが強い夫婦で二人暮らし。作るのも食べに行くのも大好き。趣味は茶道、合唱、美術鑑賞、旅行。隙間時間があれば食に関する調べ物をしてしまう、食に取り憑かれし存在。

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