
【目白】土曜の大人ランチ「蕎麦おさめ」

夜な夜な部屋の片隅で、
夫が本を読んでいるいつもの風景。
夫は昔から食に関するエッセイがお気に入りのようで、
今もその手の類の本を読んでいるようだ。
そんな夫がある日「美味しいお蕎麦があるらしいよ」と。
お蕎麦には目がない私。
学生時代から今日に至るまで、お蕎麦はずっと好きだ。
「誰かから教えてもらったの?」
「今読んでる本に書いてあったお店」
「どんなお店?」
「とても丁寧に作られたお蕎麦みたい」
「では、行ってみようか」
「ええ、予約します」
土曜日の午前中は、子供たちが学校に行っているので、
急いで掃除を終わらせ、目白駅に降り立った私たち。
開けた駅前の通りを少し歩いていくと、ひっそりとした横道が見えてくる。
その横道を覗き込むとあるではないか、シックで雰囲気のある佇まいの入口が。

「蕎麦おさめ」
趣ある扉を開け、暖簾をくぐる。
靴を脱ぎ、席に通される。
店内も落ち着きがあってとても良い。
期待に胸がふくらみ、お腹はますます減る。
私たちが予約したのは全7品の「昼のそば三昧コース」。

一品一品、丁寧な仕事がされていることが
目で見ても口に運んでも明らかなお料理の数々。
お蕎麦も三種類。



それぞれ違う美味しさが鮮やかに際立っていてびっくり。
夫も本で読んでいたお店=憧れの世界
にまるで飛び込んだかのように、
日本酒を傾けながら終始ごきげんでした。

デザートの蕎麦茶プリンもぬかりなし。
蕎麦の実の風味が優しくて香ばしくて甘い。
大変美味しゅうございました!
次は家族全員で食べにこないと!