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食材からレシピを探す

季節ごとに楽しめるイベントをみんなで企画しています!

東京の街なかながら緑豊かで閑静な文教地区に立つ、筑波大学附属中学校。今回訪ねた家庭科研究会では、季節ごとに自分たちでオリジナルの企画を立て、研究発表や調理実習を行っています。

その筆頭は、毎年秋に開催される学芸発表会(学発)。昨年は「世界の辛いもの」「飾り切り」というテーマに沿って資料を調べ、小冊子やポスターなどにまとめて発表をしました。

もうひとつの活動の目玉は、「夏の冷たいお菓子」や「バレンタインのチョコレート」といったイベント企画。放課後に全校生徒に呼びかけ、会員が作ったオリジナルの冷たいデザートや、チョコレート菓子などをふるまいます。なかでも一昨年の「かき氷企画」は、削り器が壊れるほど大盛況だったとか!

そんな家庭科研究会のふだんの活動は、週1回。次の活動日に作りたいものを話し合ってから、前回決めたメニューの実習に入ります。今日挑戦するのは「和菓子」。今年の学発のテーマのひとつで、〈みたらしだんご〉と〈八ツ橋〉に挑戦です。

「学校では附属の小・中・高校で連携して食育に力を入れています。自分の食生活を自分で管理することの大切さを、早いうちから身につけてほしいのです」と、顧問の小林美礼先生。

生徒たちに入会動機をきくと「自分が食べたいものを作れるようになりたい」「小学校のときの調理実習が楽しくて、料理が好きになった」など、先生の思いがきちんと伝わっている様子。さらに、しっかり者の先輩が後輩をひっぱったり、卒業生もアドバイスに来たりなど、チームワークのよさも抜群! あちこちで上がる笑い声に、料理を楽しむ気持ちがあふれています。

さて、にぎやかに実習を進めるうちに、和菓子2品のでき上がり。「いただきます!」の声とともに、試食開始です。研究熱心なみんなのこと、この秋の学発も期待できそうです。

撮影/柿崎真子 取材・文/本城さつき イラスト(ロゴ)/コダシマ アコ

イベントに向けて、みんなでアイディアを出し合います。

おいしいものを作ろうね!

今日は、「夏部」(夏休み中の部活)で作る料理のメニュー案を考える日。ふだんの放課後の活動とは違い、休み中はじっくりと料理に挑戦できるとあって、話し合いも白熱します。

実習のテーマは「和菓子」。レシピを考え、作業にとりかかります。

あれ~?ちょっと柔らかすぎたかなぁ…

メニューのレシピは、自分たちで調べます。今回は、おだんごに豆腐を混ぜてふわふわにするテクニックと、八ツ橋の生地でりんごを包むアイディアを取り入れることに。とはいえ、実際に作りはじめると思わぬハプニングも発生! 「よし、やりなおしてみよう!」と言う先輩の励ましとアドバイスで、みんなで成功に向けて頑張ります。

活動の集大成は、秋の学芸発表会!

みんなの手作りだよ!

いくつもの企画のなかでも、いちばんの見せ場となるのが、毎年11月に開催される学芸発表会。これまでも「世界のお祭りの食べものと衣装」「遺伝子組み換え食品について」など、さまざまなテーマに取り組みました。今年は「日本の和菓子」のほか、「お話の中の料理」などを予定。研究の結果をまとめた小冊子やポスターは、すべて生徒たちのお手製!