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「料理って楽しい!」 授業や部活、地域サークルで 腕を振るう小・中・高校生のみんな。作るの大好き! 食べるの大好き! なキッズの笑顔を、全国に訪ねます。
「ジュニア料理選手権」でグランプリに輝いた2年生のみなさん。男の子も料理を楽しんでいます。
房総半島の最南端に位置し、目の前に太平洋が広がる千葉県南房総市白浜町。温暖な気候に恵まれ、豊かな海の幸、山の幸が自慢のエリアです。
今回おじゃましたのは、南房総市立白浜中学校。昨年11月にオレンジページが開催した「第1回ジュニア料理選手権」の団体部門で、見事グランプリに輝きました。そのときのメニューは、地元特産の房州ひじきで作った「地元で採れたひじきシューマイ」。1年生(現在は2年生)のみなさんが、家庭科の授業で考えたメニューです。
「毎年4月に、生徒が地元の漁師さんといっしょに『ひじき刈り』をする行事があります。そのひじきを使って、コンテストに挑戦しました」と、今年3月まで家庭科を担当していた角田明美先生。本業は南房総の「道の駅」の駅長さんという、ユニークな先生です。
今日は先生との特別授業で〈ひじきクッキー〉を作ります。先生の手もとをじっと見つめる生徒たち。ちょっとしたコツにも熱心に聞き入ります。「時間内に終えなければ試食ができないので、みんな必死! 自然に全体の流れを考えて分担をし、テキパキと進められるようになるんです」と角田先生。また、「道の駅」のレストラン運営も手がける先生だけに、地元にはどんな産品があるのか、それをどう料理すればおいしいかといった話はおてのもの。実習を取り入れた授業をきっかけに料理への関心が芽生え、家でもキッチンに立つ子が増えたといいます。
「育った土地の産品を知ってほしいのはもちろん、自分で料理をする技術を身につけてほしい、というのが願いです。このあたりでは、進学とともに一人暮らしを始める子が多いので、作って食べる食事のおいしさ、楽しさを知るためにも、今から料理に親しんでもらえればと思います」。
最後は、焼き上がったひじきクッキーの試食タイム! 手作りのおいしさに、幸せな笑顔がこぼれました。
撮影/柿崎真子 取材・文/本城さつき イラスト(ロゴ)/コダシマ アコ