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野菜作りの楽しさとむずかしさを、地域の皆さんといっしょに体験!

袋にどっさりと入った色とりどりの夏野菜は、家庭科部員のみんなが近所の畑で育てたもの。今回訪ねたのは、神奈川県相模原市の麻布大学附属渕野辺高等学校。横浜から1時間弱の場所にあり、あたり一帯に緑が広がる郊外の街です。

「市民農園に参加したのが4年前。街育ちの生徒たちに野菜作りを教えたいと応募したところ、受け入れていただけて」と、顧問の齋藤眞砂子先生。畑仕事は当番制。部員のみんなで順番に通って世話をします。プロの農家のかたに指導を受けながら活動を続けるうちに、最近では「農作業が楽しそう!」と入部してくる子もいるのだそう。


「渕野辺ふれあい農園」
園主・髙橋三行さん
「畑を通して、野菜の本当の味を知ってほしいですね」と話すのは、「渕野辺ふれあい農園」園主の髙橋三行さん。土作りから始まって、種まきや苗の植えつけ、剪定、雑草引き、水やり……と日々の世話をすることは、髙橋さんたちのサポートがあるとはいえ簡単ではありません。それでも続けられるのは「大変だけど、自分たちで作った野菜を料理するのが楽しいから!」(2年・部長の櫻井美貴さん)。今育てているのは、きゅうり、トマト、 なすなど全部で7種類。収穫をしない と次々と実がなってしまうこと、ほうっておくときゅうりが驚くほど大きくなること、どれも畑でしかできない貴重な体験です。

そんな新鮮な野菜を使った今日の実習メニューは、カレーに、炒めものに、マリネ、さらにはデザートに、にんじんを使ったチュロスという豪華版! 週2~3回活動しているとあって、分担が決まるとみんなてきぱき、手際よく作業にかかります。

そして、お待ちかねの試食の時間。今年の夏は、合宿でも農家体験をする予定の家庭科部。ふだんとはまた違った土での作業を楽しめるとあって、試食の間はその話題で持ちきり! ついついおしゃべりに熱が入るのでした。

撮影/柿崎真子 取材・文/本城さつき イラスト(ロゴ)/コダシマ アコ

地元の農家のかたにサポートしていただきながら、野菜を作っています。

こんなにたくさんとれたよ!

「ふれあい農園」は全167区画。常に満員の人気農園を運よく、借りることができました。

とれたて野菜たっぷりの料理が完成!

とってきたばかりの野菜で、思い思いのメニューを手がける部員たち。ちょっと形が悪くても、大きく育ちすぎても、新鮮でおいしいことには変わりありません。それを知ることもまた、大切な野菜作り体験のひとつです。

合宿では器作りにもチャレンジ!

2年に1回行われる栃木県・益子での夏合宿では、陶芸の体験も。これらはすべて、生徒たちの手作り! 器や盛りつけも料理の一部であることを、楽しみながら学びます。