和菓子作家 坂本紫穗の 
手作り こどもわがし

2025.05.12

レモンのくず焼き【和菓子作家・坂本紫穗の〈手作りこどもわがし〉8】

さわやかなレモン味♪ぷにぷに&プルン食感のくず焼き


あっという間に5月になり、緑や日ざしがまぶしい季節になりました。
わが家のゴールデンウィークは毎年恒例の田植えのお手伝いです。
田んぼが大好きな娘。
お気に入りの服を持ってきては「これ、こんど田んぼに着ていくね!」と言ってきます。
娘にとって田んぼはおしゃれをして出かける場所のようです。


苗箱を運んだり、カエルを見つけたり、おやつに柏餅を食べたり。
今年も大満喫していました。
来年は田んぼにも入れるかな〜。

さて、そんな娘と今日もいっしょにおやつ作り。
今月は『レモンのくず焼き』を作りたいと思います。
本くずならではのプルンとした食感を楽しめるお菓子。
レモンの酸味を加えて、さわやかに仕上げました。

見た目も涼やかでこれからの季節にぴったりのくず焼き、ぜひお試しください。

「レモンのくず焼き」のレシピ


材料(約6個分)※7.5×12×高さ4.5㎝の流し缶を使用

本くず粉※……60g
グラニュー糖……70g
レモン……1/2個
水……190ml
上新粉(仕上げ用)……5〜10g

※くず焼きは、本くず(くず澱粉100%)の強い粘り・コシ・弾力を利用して作ります。
本くず(本くず粉)を選ぶ際は、原材料の表示を確認してください。

作り方

1 流し缶にラップを敷く

ラップは角までしっかりはりつける。
流し缶がない場合は、流し缶のような四角の器がおすすめ。


2 レモンを絞る

レモンを絞り、30mlのレモン汁を計量する。

娘はレモンの酸味が大好きです。


3 本くずを溶かす


小鍋に本くず粉を入れて、分量の水を少しずつ加えながら混ぜ溶かす。


4 グラニュー糖とレモン汁を加える

グラニュー糖とレモン汁を加えて混ぜ合わせる。


5 加熱する

鍋を中火にかけ、木べらで鍋底をこするように混ぜながら加熱する。
固まりだしたら弱火にして、さらに火を入れる。

木べらで力強く混ぜながら加熱する。

透明感と弾力が出てからが勝負!
根気強く熱を入れます。

少しずつ変化していくくず生地に興味津々。

さらにもう一段、ブルンとした弾力が出たら火を止める。
お疲れさまでした。



6 流し缶に移す

熱いうちにラップを敷いた流し缶に移す。


7 表面にラップをかける

表面にもピッタリとラップをかけて、くず生地を平らにならす。
※熱いのでふきんなどを使いましょう


8 流し缶ごと冷やす

大きめの鍋などに水をはって、流し缶ごと冷やす。
途中で水がぬるくなったら入れ替えて、約60分。
しっかり常温までさめると仕上がりの形が整いやすいです。


いっしょに仕上げよう♪

流し缶からくず生地を取り出して上のラップをはがし、天面にうっすらと上新粉をまぶす。
刷毛を使うとやりやすいです。

くず生地を6等分に切り分けて、

切り口(側面)も含めた全体に上新粉をまぶす。

全体に粉がついたら、フライパンやホットプレートを弱火で熱し、焼いていく。
粉のついた面を各20秒くらい焼いていきましょう。
常温で表面の熱が取れたら完成です!


待ちきれなかった人が、パクッ!
予想どおり、このくず焼きも娘のお気に入りのおやつになりました。
お子さまの年齢に合わせて小さくカットしておめしあがりくださいね。

くずを練るのに力と根気がいりますが、頑張ったぶん、ぷるぷるの食感が待っています♪
できたてがおいしいぜいたくなくずのお菓子を、ぜひお楽しみください。



坂本紫穗(さかもと しほ)

和菓子作家。「紫をん」の名でオーダーメイドの和菓子を作品として制作・監修。日本国内および海外で和菓子教室やワークショップ・展示・レシピの開発を行う。素材や色、表現方法にこだわった作品が人気。

紫をんweb  https://shiwon.jp
紫をんInstagram https://www.instagram.com/shiwon.wagashi/


バナー撮影/有賀 傑 料理・撮影・文/坂本紫穗 

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