
ふっくら、しっとり。プロに教わる本格『手作りさつま揚げ』のレシピ|すり身で簡単

この連載では、寿司屋ならではのテクニックを交えながら、家庭で作りやすいレシピをご紹介しています。
今回は【手作りさつま揚げ】です!
魚のすり身を使って本格的な味に仕上げます!

フードプロセッサーやすり鉢も不要! 本格的だけど手軽に作れるレシピです!
野本流さつま揚げ!
さっそく作って行きまーす!
【其の一】
魚のすり身を使うべし!
市販のすり身を使えば、簡単なのに本格的な味わいに。
すり身はスーパーの鮮魚コーナーや冷蔵コーナー、冷凍コーナー等で販売しています。100gあたり200~300円前程度。近くのスーパーにない場合は、通販などでも購入できます。
【其の一】
すり身はしっかり混ぜるべし!
すり身をしっかり混ぜることで、ふっくらしっとり仕上がります。
野本流『手作りさつま揚げ』のレシピ
材料(2人分〈8個分〉)

〈たね〉
魚のすり身(市販のもの・白身)……200g
塩……小さじ1/4
砂糖……小さじ1/2
酒……大さじ1
玉ねぎ……50g
れんこん……50g
紅しょうが……10g
片栗粉……大さじ1/2
揚げ油……適宜
大根おろし……お好みで適宜
しょうがのすりおろし……お好みで適宜
しょうゆ……お好みで適宜
作り方
(1)玉ねぎ、れんこん、紅しょうがはみじん切りにする。

(2)ボールにボールにたねの材料を順に入れて、泡立て器でしっかりと練り混ぜる。

少しつやが出て白っぽくなるまで混ぜるのが目安。

(3)別のボールに(1)と片栗粉を加えて混ぜる。

(4)(2)のボールに(3)を加えて、ゴムべらで均一になるまでよく混ぜ合わせる。

(5)(4)を8等分し、手に水をつけてそれぞれ小判形に丸める。

(5)直径約26cmのフライパンに揚げ油を高さ3cmほど入れ、低温※に熱する。
※160〜165℃。乾いた菜箸の先を入れると、細かい泡が静かにゆっくりとまばらに上がってくる状態。低温で揚げることで、焦がさずに中まで火が通ります。

たねを入れ、ときどき上下を返しながら、こんがりとするまで8分ほど揚げる。

【手作りさつま揚げ】のでき上がり!

器に盛り、お好みで大根おろしとしょうがのすりおろしを添えたら、しょうゆをかけてめしあがれ!

フードプロセッサーやすり鉢を使わず、泡立て器で作れるのもうれしいポイント。
今回は玉ねぎ、れんこんで作りましたが、季節によって具材を替えて作ってもおいしいですよ!
たこやいか、えびなどを刻んで混ぜても◎。夏には枝豆やとうもろこしもおすすめです。

ぜひ作ってみてください!!
次回はこの手作りさつま揚げを使って「おでん」を作ります!!
谷中松寿司の旬ネタ
最後に松寿司の旬ネタをご紹介!
今回は『にしん』です。

春告魚とも呼ばれ春に旬を迎えます。
脂ものってとてもおいしい魚です。

松寿司では酢でしめております。
小骨が多いので包丁でたくさん切り込みを入れてにぎります。
さて、本日も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回の更新は2025年2月28日(金)「自家製さつま揚げ入りおでん」です。

野本やすゆき
料理家、谷中で80年続く「谷中松寿司」三代目店主。
大学卒業後、調理師学校に通い、調理師免許を取得。家業の寿司店で修業するかたわら、フードコーディネータースクールに入校。卒業後、同校講師を経て独立。
料理家、寿司屋の二刀流で料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネートなど、食にかかわるジャンルで幅広く活躍中。
YouTube:野本やすゆきチャンネル
Instagram:nomotobase
谷中松寿司:yanakamatsusushi

写真・文/野本やすゆき プロフィール写真/吉澤健太