
うっとりする美味しさ!ムラヨシマサユキさん特製『焦がしキャラメルの極厚タルトタタン』のレシピ【永久保存版】

『焦がしキャラメルの極厚タルトタタン』の作り方を画像でチェック!
見て下さい! この厚み、キリッと美しいエッジ。
うっとりするような『極厚タルトタタン』のレシピを教えてくれたのは、人気料理家・ムラヨシマサユキさん。
「焦がしキャラメルが中までしみた、ほろ苦く濃厚な味わいが自慢のレシピ。とある方法で縁をキリリと直角に仕上げるのも僕のこだわりです。紅玉をたっぷり使い、甘酸っぱさを堪能して」
……これは永久保存版です!
『りんごについて』
タタンには小ぶりで真っ赤な皮の「紅玉」が◎。酸味が強く果肉が締まっているので、お菓子にしても味がぼやけず煮くずれしません。10月中旬から3月くらいまで出回ります。
–{焦がし具合がキモ。キャラメルりんごを作る}–
『焦がしキャラメルの極厚タルトタタン』のレシピ
【材料(直径15cmの底が抜けない丸型1台分)】
りんご(紅玉)……5~6個(正味1~1.2kg)
冷凍パイシート(18×18cm)……1枚
A
グラニュー糖……90g
水……大さじ1
バター(食塩不使用)……15g
ブランデー(なければ水)……大さじ2
打ち粉用の薄力粉、型に塗るバター(食塩不使用)、好みで泡立てた生クリームやバニラアイスクリーム 各適宜
【下ごしらえ】
オーブンを180℃に温めはじめる。りんごは皮をむいて縦8~10等分のくし形に切り、軸としんを取る(幅2.5cmくらいが目安)。
【作り方】
(1)パイシートの準備をする
パイシートは室温に2~3分置く。打ち粉を薄くふり、めん棒でひとまわり大きくのばす。型をのせ、側面にそって包丁を動かし、型の大きさにカットする。全体にフォークで穴をあける。冷蔵庫で冷やしておく。
(2)キャラメルを作る
口径22cmの鍋にAを入れる。中火にかけ、縁が茶色くなったら、鍋を回し全体をなじませる。しっかりと濃い茶色になり、煙が出たら火を止める。
POINT ここでキャラメルを思い切ってしっかり焦がすのが、濃厚に仕上げるコツ。ちょっと心配になるくらいの濃さでいい(笑)。甘めがよいなら、早めに火を止めて。
(3)りんごをキャラメリゼする
鍋にりんごとバター、ブランデーを順に加えて強めの中火にかける。鍋底のキャラメル液がふつふつ煮立った状態で、20~30秒に1回の目安で混ぜ、5~6分ソテーする。りんごがしんなりし、色がうつるくらいが目安。バットに汁けごと移す。
POINT さわりすぎるとくずれるので、混ぜるのはときどきで。りんごから汁けが出てくるので、意外に焦げません。
(4)型にりんごを詰める
型にバターを薄く塗る。型の外側から中心に向かい、りんごを放射状にぴっちりと詰める。真ん中のすきまにもりんごを詰める。これを繰り返す(3段が目安)。
POINT 外側に大きくて形がしっかりしたものを使うと、抜いたとき、きれいに仕上がります。真ん中は小さかったり、多少くずれたものでも大丈夫!
(5)りんごを焼く
バットに残った汁けをりんごにかける(甘めがよいなら、ここでグラニュー糖大さじ1<分量外>をふっても)。180℃のオーブンで35~40分焼く。りんごの先端が乾き、しっかりと焦げ色がつくのが目安。
–{美しいエッジを出す秘訣とは?パイを焼く}–
(6)りんごを押し込み、パイをのせる
オーブンからいったん天板ごと取り出し、マッシャー(または大きなスプーンの背でも)で、浮いたりんごを押し込む(やけどに注意)。(1)のパイシートをりんごにかぶせる。はみ出た部分は外側に折り返し、押す。表面にナイフで4カ所穴をあける。
POINT エッジを出す、最大のコツ!キャラメルがにじむくらい押すと、しっかり美しい角が出ます。
(7)さらに焼く
再び180℃のオーブンで30~40分焼く。パイに焼き色がつけば、焼き上がり。ケーキクーラーに取り出し、粗熱を取る。冷蔵庫で3~4時間冷やす。
POINT 縁から見えるりんごが、しっかり濃いあめ色に煮えているのを確認して。焼いてすぐ型から取り出すとくずれやすいので、なじませる時間が肝心。
(8)型から抜く
冷蔵庫から取り出し、底を湯せんに10秒ほど当てる。型に皿をかぶせて上下を返し、型ごと皿を揺らし、タルトタタンを取り出す。食べやすく切り、泡立てたクリームなどを添えても。
POINT 湯せんに当てても抜けない場合は、側面にパレットナイフを差し込み、ぐるりと一周させると、はずれやすくなります。
食べるときは、たっぷりのホイップクリームやバニラアイスを添えて。一度食べたら忘れられない、濃厚な味わいです。
ムラヨシマサユキさんの『極厚タルトタタン』、ぜひ一度、味わってみて!
教えてくれたのは
ムラヨシ マサユキさん
製菓学校卒業後、ケーキ店、カフェ、レストラン勤務を経て独立。家庭でつくりやすく、かつ本格的なおいしい菓子、料理が人気。
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料理/ムラヨシ マサユキ 撮影/澤木央子 スタイリング/佐々木カナコ 文/編集部・小栁