あの大谷翔平選手も実践する『天風哲学』って？子供の教育・強い心を育てる方法を解説

メジャーリーガーの大谷翔平選手が子どものころに実践したということでその関連書籍などがたくさん出されている『天風哲学』。

明治9年（1876年）生まれの実業家・中村天風がインドのヨガや哲学などをベースに考案したもので、100年以上前から現在に至るまでたくさんの人の人生を支えてきました。

ネガティブ発言を取り消して、自分の心を守ろう！

だれでも人生を歩んでいると、どうしていいか迷ったり、将来が不安になったり、人間関係に悩んだりとさまざまな場面に出会います。

そんなときに、どんな態度で過ごせばいいかのヒントを『天風哲学』は教えてくれます。

今回は、なかでも日々ついつい口にしてしまうネガティブ発言をしたときの対処法をご紹介します。

天風先生は

「最初はやり損なうことがあっても、やり損なったら取り消しておきなさい」と言います。

これを実践すると、ネガティブな発言をしたとしても、発言を取り消すことで、自分の心を守ることができます。

私たちは、日々過ごしていると、消極的な言葉がでてきてしまうことがあります。そんなときはすぐにこの「打ち消し」言葉を使って、ネガティブな気持ちや言葉を吹き飛ばしてしまいましょう。

「わたしはダメ人間だ」→「とは思わない」
「めんどうだなあ」→「と、昔は言ったものだ」

といった具合です。これをクセにしていると打ち消すのが楽しくなってきて、その結果、心が傷つかなくなっていきます。

この手法を使うと、口がすべったときだけでなく、心のなかで思ったことにも使えます。

「本当に腹が立つ」→「のはありえない」
と打ち消せば、消極的な感情を引きずらないですみます。

ついついネガティブ発言をして、自分を傷つけてしまうことが多い人は、「打ち消し」言葉を使って、自分の心をしっかり守ってくださいね！

『逆境に負けない強い心を育てる！　こども天風哲学』より

教えてくれたのは

堀田孝之さん

ブックライター。書籍編集者。中村天風財団「天風会」の元理事長・合田周平氏の書籍編集と執筆協力に携わり、天風哲学の神髄を学んだ。難解な天風哲学をやさしい文章でまとめた合田氏との共著『決定版　中村天風の教えがマンガで3時間でマスターできる本』（明日香出版社）が評判に。