こんにちは、料理研究家のジョーさん。です。
今回ご紹介するのは「かきのオイル漬け」。
ちょっとしたポイントを押さえて作ることで、カンタンなのに一段も二段もおいしいオイル漬けを作ることができますよ!
そのまま置いておくよりも保存がきくようになるので、一気には食べられない人や、かきの栄養をちょっとずつとりたい……なんて人にもおすすめです。
かきのおいしさといえば、濃厚クリーミーな味わい。この味わいを支えているのが、うま味成分の「グリコーゲン」「コハク酸」、そして「グリシン」というアミノ酸の一種です。
この「コハク酸」は、日本酒に含まれるうま味成分と相性がいいので、今回のオイル漬けは少しだけ酒を入れて作ります。
また、「グリシン」は甘さを感じさせるうま味成分なのですが、これをブーストするためにオイスターソースを加えます。
オイル漬けといえばオリーブオイルですが、今回は米油を使っていきます。オリーブオイルと同じく酸化に強い油であり、くせがないので具材の味をダイレクトに味わうことができますよ。
それではさっそく作っていきましょう!
『かきのオイル漬け』のレシピ
調理時間
20分
材料(2人分)

生がきのむき身(加熱用) 350g(3パック程度)
塩 小さじ1
片栗粉 大さじ1
米油(フライパン加熱用) 大さじ1
〈A〉
オイスターソース 大さじ1
レモン汁 小さじ1/2
酒 小さじ2
〈コンフィ用オイル〉
米油 150ml
にんにくのすりおろし 1かけ分
しょうがのすりおろし 1/4かけ分
ローリエ 1枚
赤唐辛子(小口切り) 小さじ1
作り方
1.かきの水けをきったらボールなどに入れ、塩、片栗粉をまぶしてかるく混ぜる。
2.水を加えて、2〜3回、水を替えてよく洗い、ペーパータオルで水けを拭く。
*ひだの部分はていねいに洗ってください。水は水道水でいいので、いちばん冷たい状態で蛇口から出してくださいね。
3.フライパンに米油(フライパン加熱用)をひいて中火で熱し、かきを並べて加熱する。
4.かきの水けが飛んだらAを加える。しっかりと汁けがとぶまで加熱して火を止める。
5.コンフィ用オイルを作る。小鍋ににんにく、しょうが、米油を加えて弱火にかける。
6.ふつふつしてきたらローリエ、赤唐辛子を加えて、全体がなじんだら火を止める。
*焦がさないように注意!
7.耐熱の保存容器に(4)のかきを入れ、コンフィ用オイルをかける。粗熱が取れたら冷蔵庫で保管する。
保存方法・保存期間の目安
消毒した保存容器で保管し、10日以内に食べきってください。すぐにでも食べたくなりますが、ここはグッと我慢。おいしいのは3日目以降です。オイルの風味がかきの中までしみ込んで、うまみがぎゅっと凝縮されてたまらないおいしさです。
余ったオイルはパスタにしてもおいしいですし、米油と、香味野菜のしょうがも入っているので、中華料理に使ってもおいしくなりますよ。
ぜひ試してみくださいね!
ジョーさん。
料理研究家。世界に一つでも多くの幸せな食卓を作り出すをミッションに活動する。
WEBで“バズる”レシピを得意とし、X(Twitter)フォロワー数は39.4万、Instagramは7.2万。『めんどうなことしないうまさ極みレシピ』(KADOKAWA)など、レシピ本を5冊上梓。(2023年6月現在)
2021年に法人化した、レシピ動画制作、フードスタイリング、撮影、記事執筆などをワンストップで行う、食に特化した制作会社を運営している。
X(Twitter) Instagram Youtube 公式レシピサイト「タベタノ?」