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2023.08.30
「僕も3人の子の父親。ハリーに共感できるところもあります」藤木直人さん・ハリーポッターインタビュー
きし ゆうた/1995年9月29日生まれ、埼玉県出身。2013年にドラマ「仮面ティーチャー」で俳優デビュー。その後「お兄ちゃん、ガチャ」(15 年)、「すきすきワンワン!」(23 年)でドラマ主演を務める。出演映画に「黒崎くんの言いなりになんてならない」( 16年)、「ニセコイ」( 18年)などがある。 公式HP
手間をかけないのが
僕の料理のモットー。
唯一、時間をかけるのは
手羽元入りのカレーです
「Gメン」で映画初主演となる岸優太さん。その役どころは、女子にはモテないけれど、けんかが強く、情に厚い男子高生・門松勝太。
「まっすぐぶつかってから回りしたり、仲間を大事にするところや女性へのピュアな思いは、自分にもあります」と役柄に共感を寄せます。
一方、役作りについては高校1年生を演じるとあって、「肌にモイスチャーを与えたり、極限までひげをそったりしました(笑)」。また、原作であるマンガの世界観を念頭に、当初は「マンガチックなコミカルなお芝居を考えていた」といいます。
「でも、現場で瑠東(東一郎)監督に『ユニークは出すものではなく、出るもの。作らず、そのままでいてほしい。考えるな、感じろ』というようなアドバイスをいただいて。たしかにふだんの僕は、笑わせるより、笑われるタイプ。そういったところを求めてくださったので、カメラの前では作らずそのままでいることを意識しました」
じつは〈そのままでいる〉ことに恐怖もあったそう。
「手ぶらで現場に来ているような感覚で正直恐かったです。でも、でき上がった映像を見て、瑠東さんのねらっていた勝太はこれかと理解できて。考えすぎないことが、結果として10代のピュアさにつながったのかもしれないです」
今作で描かれるのは、学園の青春ストーリー。現在27歳の岸さんですが、「中高生のころに聴いていた音楽や当時のドラマの再放送を見ると、懐かしくなりますね。実家の近所にキンモクセイが咲いていたから、その香りがすると昔に引き戻される感じがします。あとはカップ麺の焼きそば。部活終わり、みんなでよく食べていたので、僕にとって青春の味なんですよ。今話していたら、めちゃくちゃ食べたくなってきました(笑)!」。
最近は自炊もよくしているそうで、その際も麺類を作ることが多いのだとか。
「手間をかけないのが、僕の料理のモットーなんですよ。だから、そばやうどんが多くなりがちで。唯一、時間をかけるのはカレーかな。焼いた手羽元と玉ねぎやじゃがいもをゆでて、市販の中辛のルウを入れて煮込むだけですけど、それがすごくおいしいんです!」
岸さんは肉が大好きで、とくにお気に入りなのがホルモンの「コリコリ」(ハツモト)。「歯ごたえがあって、あっさりしていて、めっちゃおいしいんです。ごま油に塩を少し入れた、たれにつけて食べていますね。焼き肉屋さんで見つけたら、絶対オーダーする。というか、むしろコリコリを食べるために行くお店もあるくらい! 働きはじめて友達とごはんを食べに行くようになったころに、焼き肉屋さんでコリコリの存在を知って。10 代にして、この渋い部位に目覚めちゃいました。最近は外でごはんを食べることも増えてきたので、あらためてコリコリにハマってしまって。無限に食べられます!」。
小沢としおの同名マンガが原作。彼女をつくりたい一心で、名門男子高校に転校した門松勝太(岸)だが、入ったクラスは問題児ばかりが集まる1 年G 組。一瞬で夢は砕かれたものの、癖の強いクラスメイトと時にこぶしを交えながら友情を築き、青春を謳歌する。しかし、凶悪組織・天王会が勝太らに忍び寄り……。大切な仲間を守るため、勝太は壮絶な戦いへと立ち向かう。
(『オレンジページ』2023年9月2日号より)
撮影/山田大輔 取材・文/宮浦彰子
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