年齢を重ねると、体に不調が出やすくなり、「これって更年期?」と不安に感じることもありますよね。
更年期は、閉経をはさむ前後の約10年を指し、45〜55歳がその時期とされています。40代に入ると、そろそろ心構えをしておくことも大切かも。
そこで今回は、更年期障害を経験した方々に、症状や治療についてアンケートを実施。その結果をもとに、更年期について実際のところをお伝えします。
更年期障害について、経験者にアンケートで聞いてみました
Q.更年期症状はありますか?
ある……80.3%
症状の有無がよくわからない……16.3%
症状はない……2.0%
あったが今は治った……1.4%
※2024年10月小社調べ。対象:オレンジページメンバーズ・国内在住で更年 期中期に該当する女性(回答数147件) 自分が更年期の中期(真っ最中)と感じている人の80.3%が更年期症状があると回答。生理の乱れからより、ホットフラッシュなどなんらかの不調が出て更年期を自覚する人が多いようです
Q.どんな症状がありますか?(複数回答可)
1位 ホットフラッシュ……71.3%
2位 疲れやすい、だるい……60.6%
3位 イライラ……46.3%
4位 気分の落ち込み……40.5%
5位 白髪……39.7%
※2024年10月小社調べ。対象:オレンジページメンバーズ・国内 在住で更年期症状が過去にあった/現在ある女性更年期の代表的な症状といわれるホットフラッシュは、やはり読者の多くが感じているようです。上記以外では、肩こりや不眠、倦怠感といった不調を感じる人も。
Q.婦人科で治療は受けましたか(受けていますか)?
治療を受けなかった(受けていない)……83.0%
治療を受けた……17.0%
※2024年10月小社調べ。対象:オレンジページメンバーズ・国内 在住で更年期症状が過去にあった/現在ある女性
更年期症状に対して治療を受けた人は少数。つらくても我慢してしまっている人が多いようですが、治療法への知識不足も関係しているかも……。
更年期は誰もが通る道ですが、症状や治療方法には個人差があります。大切なのは無理をせず、自分の体と向き合い、適切なケアを行うこと。
もし不安なことがあれば、我慢せず専門医に相談するのも方法のひとつです。過度に恐れず落ち着いて、この機会に自分の体に耳を傾けてみてくださいね。
教えてくれたのは……
高尾美穂先生

イーク表参道副院長。産婦人科専門医・医学博士。婦人科の診療を通して女性の健康をサポート。テレビや雑誌などでのわかりやすいアドバイスが人気。近著は 『あしたはきっと大丈夫 心が晴れることば』(コスミック出版)。