揚げものをするうえで、非常に気になるのが使う油の量。 揚げものをこよなく愛し、『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)という著書もあるツレヅレハナコさんが推奨するのは、高さ3cm。「少ない油での揚げ焼きと、たっぷりの油で揚げたものとでは、料理として別物になると思う。そして3cmぶんの油も、食材のひとつと考えれば、それほど高くはないと思う」とおっしゃいます。それでも、使う油は少なくしたい……というかたは、「せっかくの揚げものですから、せめて2cmは、がんばってほしいなあ」とのこと。そこで、『オレンジページ』でもっとも出番の多い、直径26cmのフライパンと、この「理想の揚げ鍋」の18cmと13cmで、油の使用量を水を使って比較してみました(同じサイズでも、フライパンの底の形状によって差が出ると思うので、ご参考までに)。 直径26cmのフライパンで、高さ2cmの量なら まずは直径26cmのフライパンで高さ2cmを定規で計測し、「ふたつき鉄製揚げ鍋・18cm」に移してみると、高さ3cmに! 同量で、じゅうぶんな高さが得られることがわかりました。たった1cmの差?と思うかもしれませんが、たとえ1mmの差でも、大さじ数杯分に相当しますので、これはあなどれない違いです。その容量を量ってみると、740mlほど。「ふたつき鉄製揚げ鍋・13cm」は、油を入れてよいのが約640mlまでなので、この量は入れられません。 直径26cmのフライパンで、高さ1.5cmの量なら 正直に申しますと、私はずっと、これくらいの量で揚げてました。食材の下のほうしか油に浸からない(半分以上出てる)と、熱が均一に伝わらないので、上手に揚げるのがむずかしいんですよね。あまりおいしく揚げられないから、家で揚げものをしなくなる……はい、ハナコさんがよく指摘するパターンそのもの(恥)。でも、そんな人も多いと思うので、この量でも計測してみます。「ふたつき鉄製揚げ鍋・18cm」に入れてみると、高さ2.1cmに。ハナコさんからOKもらえる高さになりました!「ふたつき鉄製揚げ鍋・13cm」では、高さ3cmに! 容量としては、480mlほどでした。 少ない油で高さが出せる「理想の揚げ鍋」 直径26cmのフライパンと比較すると、圧倒的に少ない油で「高さ」が出せることがわかりました。ちなみに、「高さ」から必要な容量をそれぞれに計測したものは、下記の通り。「ふたつき鉄製揚げ鍋・18cm」高さ3cmなら、約740ml高さ2cmなら、約470ml「ふたつき鉄製ミニ揚げ鍋・13cm」高さ3cmなら、約480ml高さ2cmなら、約300ml必要な油の量から、だいたいの費用感も見えてきますね~。「きれいに揚がる」「おいしく揚がる」のは実証済みですので、ぜひ使う油の「高さ」を意識して、仕上がりのよさを実感していただきたいです。 ツレヅレハナコさんおすすめの油の使い方 「使った油を一度で捨てるのはもったいない」というかたは、「油が汚れない順番を意識して使うといいですよ」とハナコさん。素揚げ ↓天ぷら ↓フライ ↓から揚げというのがその順番。 使い終わったら、揚げかすをていねいにすくい取り、「理想の揚げ鍋」のふたをしておく。一度使った油は一週間以内に使い切る、というのがハナコさんおすすめの揚げものスタイルです。なので、「今日は天ぷらにしようかな~と思ったら、先に野菜を素揚げして、めんつゆに浸すだけの〈揚げびたし〉を、ついでに作っちゃう。それは、翌日以降のおかずにすればよいのです」とのことでした。 ハナコさんのこの使い方、ぜひ参考にしてみてくださいね! profileツレヅレハナコさん旅と酒をこよなく愛する文筆家・料理研究家。雑誌や書籍、WEB、料理講座などで活躍中。週に2~3度は家で揚げものをするほどの揚げものLOVERで、初心者でも失敗しない揚げ方に定評がある。著書に『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)、『まいにち酒ごはん日記』(幻冬舎)など。
揚げものをこよなく愛し、『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)という著書もあるツレヅレハナコさんが推奨するのは、高さ3cm。「少ない油での揚げ焼きと、たっぷりの油で揚げたものとでは、料理として別物になると思う。そして3cmぶんの油も、食材のひとつと考えれば、それほど高くはないと思う」とおっしゃいます。それでも、使う油は少なくしたい……というかたは、「せっかくの揚げものですから、せめて2cmは、がんばってほしいなあ」とのこと。そこで、『オレンジページ』でもっとも出番の多い、直径26cmのフライパンと、この「理想の揚げ鍋」の18cmと13cmで、油の使用量を水を使って比較してみました(同じサイズでも、フライパンの底の形状によって差が出ると思うので、ご参考までに)。 直径26cmのフライパンで、高さ2cmの量なら まずは直径26cmのフライパンで高さ2cmを定規で計測し、「ふたつき鉄製揚げ鍋・18cm」に移してみると、高さ3cmに! 同量で、じゅうぶんな高さが得られることがわかりました。たった1cmの差?と思うかもしれませんが、たとえ1mmの差でも、大さじ数杯分に相当しますので、これはあなどれない違いです。その容量を量ってみると、740mlほど。「ふたつき鉄製揚げ鍋・13cm」は、油を入れてよいのが約640mlまでなので、この量は入れられません。 直径26cmのフライパンで、高さ1.5cmの量なら 正直に申しますと、私はずっと、これくらいの量で揚げてました。食材の下のほうしか油に浸からない(半分以上出てる)と、熱が均一に伝わらないので、上手に揚げるのがむずかしいんですよね。あまりおいしく揚げられないから、家で揚げものをしなくなる……はい、ハナコさんがよく指摘するパターンそのもの(恥)。でも、そんな人も多いと思うので、この量でも計測してみます。「ふたつき鉄製揚げ鍋・18cm」に入れてみると、高さ2.1cmに。ハナコさんからOKもらえる高さになりました!「ふたつき鉄製揚げ鍋・13cm」では、高さ3cmに! 容量としては、480mlほどでした。 少ない油で高さが出せる「理想の揚げ鍋」 直径26cmのフライパンと比較すると、圧倒的に少ない油で「高さ」が出せることがわかりました。ちなみに、「高さ」から必要な容量をそれぞれに計測したものは、下記の通り。「ふたつき鉄製揚げ鍋・18cm」高さ3cmなら、約740ml高さ2cmなら、約470ml「ふたつき鉄製ミニ揚げ鍋・13cm」高さ3cmなら、約480ml高さ2cmなら、約300ml必要な油の量から、だいたいの費用感も見えてきますね~。「きれいに揚がる」「おいしく揚がる」のは実証済みですので、ぜひ使う油の「高さ」を意識して、仕上がりのよさを実感していただきたいです。 ツレヅレハナコさんおすすめの油の使い方 「使った油を一度で捨てるのはもったいない」というかたは、「油が汚れない順番を意識して使うといいですよ」とハナコさん。素揚げ ↓天ぷら ↓フライ ↓から揚げというのがその順番。 使い終わったら、揚げかすをていねいにすくい取り、「理想の揚げ鍋」のふたをしておく。一度使った油は一週間以内に使い切る、というのがハナコさんおすすめの揚げものスタイルです。なので、「今日は天ぷらにしようかな~と思ったら、先に野菜を素揚げして、めんつゆに浸すだけの〈揚げびたし〉を、ついでに作っちゃう。それは、翌日以降のおかずにすればよいのです」とのことでした。 ハナコさんのこの使い方、ぜひ参考にしてみてくださいね!
profileツレヅレハナコさん旅と酒をこよなく愛する文筆家・料理研究家。雑誌や書籍、WEB、料理講座などで活躍中。週に2~3度は家で揚げものをするほどの揚げものLOVERで、初心者でも失敗しない揚げ方に定評がある。著書に『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP研究所)、『まいにち酒ごはん日記』(幻冬舎)など。