すべてにチェックが入った人が対象です
☐ 週の所定労働時間が20時間以上
☐ 所定内賃金が月額8.8万円以上
(通勤手当・残業代・賞与などは含みません)
☐ 2カ月を超える雇用の見込みがある
☐ 学生ではない
これまで従業員数101人以上の企業が対象だった、パート・アルバイト従業員の社会保険加入義務が、従業員数51人以上の企業でも適用に。 加入によってメリットも増えるので、「106万円の壁」を気にしていた人も、何がどう変わるのかぜひチェックして!
パートやアルバイトなど非正規雇用で働く人は、年収が106万円以上などの要件を満たすと配偶者や親の扶養からはずれ、自ら社会保険料(年金や健康保険)を払う義務が生じます。その収入基準から「106万円の壁」と呼ばれることがありますが、壁を超えて社会保険に加入すると以下のようなメリットがあります。
社会保険に加入すると、老齢基礎年金、障害基礎年金、遺族基礎年金に、それぞれ厚生年金分も上乗せされるように。老後や障害を負ったときの保障や、亡くなったときの家族に対する保障が、より厚くなります。
老後に受け取る基礎年金に厚生年金も上乗せされるため、年金の受給額が増えることに。しかも、長く働いて長く保険料を支払うほど、将来、受け取る年金額も増えるしくみ。保険料を払うぶん、手取り給与は減りますが、老後などの備えを手厚くすることができるので、長い目で見てメリットに。
業務外のケガや病気で仕事を休んだ場合、傷病手当金を受給できるようになります(医師の意見書が必要)。具体的には、働けなくなった日から連続3日以上(土日祝日を含む)仕事を休んだ場合に、4日目以降仕事を休んだ日に対して、通算して最長1年6カ月の間、給与の2/3相当を受け取ることができます。一度復帰して再度、治療のため休んだ場合でも、トータルで1年6カ月以内なら受給対象になります。ほかにも、産前産後休業期間中に給与の2/3相当の出産手当金も受給できるようになります。
厚生労働省の「社会保険適用拡大特設サイト」では、社会保険加入後の手取り額や将来の年金受給額を試算できるシミュレーターがあります。数字を入力すると自動計算されるので、とっても簡単。ぜひ活用して、将来に向けた備えや、働き方を考えるひとつのきっかけにしてみましょう。「年収の壁」を超えてたくさん働くことで、収入アップと将来の年金アップをダブルでめざすことができます。
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