
忘れない[パキスタン料理]

今も時々想い出す。
10年ほど前、パキスタンへ本帰国した御近所さん。
私の倍はあろう、大きな目にバッサバサの長いまつ毛。
整った美しい顔立ちをした御一家ですが、
御近所とは一線を引いた生活をされていました。

子のクラスが同じだったのをキッカケに
言葉を交わすようになり、時々会うようになった。
3人の子は聞き分けが良く、礼儀正しく控えめです。
イスラム教徒のため、豚肉は禁じられており、
グミもゼラチン不使用のものしか食べられない。
それでも我が家にグミが置いてあると、ウィンクして
グミを口へ放り込む、その可愛い笑顔は今も忘れられません。
香辛料香る彼女の家。
彼女から教わったのは炊き込みご飯と
レンズ豆のスープの2種だけなのですが、
もっとパキスタン料理を教わりたかったな。

クミン5、シナモン1、コリアンダー2、そして黒胡椒が1の
割合で粉を混ぜ合わせておくと便利だと教わりました。
彼女を想って購入したペルシャ料理本。
隣国イランでは、サフランが多く使われるようです。

祖国では笑顔で元気に暮らして居てくれてると良いな。
ライラ、今も作り続けてるよー!