子どもの健康や体のことについて、知っておくといざというとき安心! トリートマンといっしょに楽しく学びましょう。
今回は、すききらいはなぜあるの? という疑問や、子どものすききらいとの向き合い方について紹介します。








子どもが「苦い・酸っぱい」を嫌うのは、身を守る大切な本能!
せっかく作った料理を子どもが残してしまうと、落ち込んだり焦ったりしてしまいますよね。でも、子どもにすききらいがあるのは当たり前のこと。
人間の舌には味を感じる器官「味蕾(みらい)」があり、子どもは大人よりも味に敏感で、とくに「苦み」は毒、「酸味」は腐敗したものを連想させるため、子どもが警戒しやすく、苦手に感じやすい味です。
一方で、「甘み」や「うま味」は生まれつき好まれやすい味として知られています。つまり、きらいな食べ物があるのは、こどもにとって自然な食行動のひとつなのです。経験を重ねることで「これは食べて大丈夫なものだ」と学習し、少しずつ食べられるようになっていきます。
ハードルは超低くてOK!「ひとくち・繰り返し」が克服のカギ
苦手なものを克服させるには、「回数」がポイントです。
1回に出す量は「なめる程度」や「ちいさな1さじ」などごく少量で十分。食べられなくても落胆せず、「食卓に出し続けること」が一番のコツです。
じつは、苦手な食べ物も8〜15回ほど食卓に登場し、見たり、触れたり、においをかいだり、味わったりする経験を繰り返すことで、少しずつ受け入れられるようになることがあります。
「今日食べられたらラッキー!」くらいの気軽な気持ちで、気長にチャンスを作っていきましょう。
一番の薬は「楽しい食卓」! ポジティブな言葉が安心感を生む
子どもが食べないとき、「なんで食べないの?」「一口だけでも頑張りなさい」とネガティブな雰囲気になると、子どもは「食べる=嫌なこと」と記憶してしまい、余計に食べられなくなってしまいます。
親がニコニコして「美味しいね!」と食べる姿を見せたり、食べ物を見たり、さわったり、少し口にしてみたりしたときに、「さわってみたね」「ちょっと食べてみたね」と、その挑戦を認めてあげることが大切です。「この食卓なら安心して食べていいんだ」という安心感こそが、子どもの挑戦する心を育てます。
足の裏はペタッとつく? 姿勢と環境を見直してみよう
食べない原因は「味」だけではなく、「食事の環境」にあることも少なくありません。
●足がしっかりつく椅子を選ぶ:
足の裏が床やステップにしっかりつくと、姿勢が安定して食べやすくなります。
●テレビやスマホはオフにする:
意識が散漫になると、食事への興味が薄れてしまいます。
●食事は座って落ち着いた姿勢で:
歩きながら食べたり、遊びながら食べたりすることは、誤嚥や窒息のリスクにつながるため、座って落ち着いて食べるようにしましょう。
園や学校で食べられるのに家で食べないときは、「親やきょうだいが美味しそうに食べる姿を見せる」「休日に友達ファミリーと一緒にご飯を食べる」など、まわりの影響をうまく活用するのも手です。
家で食べないと心配になり怒ってしまうことがあるかもしれませんが、まずは「いつか食べられるようになるさ」と肩の力を抜いて、家族で囲む食卓の雰囲気を楽しむことから始めてみてください。
食べられるものが極端に少ない、特定の食感しか受け付けない、むせたり飲み込みにくそうにしたりする、体重がなかなか増えないなどの場合は、単なるすききらいではなく、食べる機能や感覚の問題が隠れていることもあります。気になるときは小児科などに相談しましょう。
監修/工藤紀子小児科医・医学博士、保育士。 順天堂大学医学部卒業、同大学大学院 小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。 現在2児の母。アメリカにて子育てを経験。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行っている。
https://noriko-kudo.com/
作/(キモト)准看護師免許を持つ漫画家。「子どもたちに健康と元気を届けたい」という思いで、子どもがかかりやすい病気や、体のことについてユーモラスなキャラクターで紹介している。「親子で一緒に学んで、病気に負けない強い体づくりを日頃から心がけてほしい」。
公式サイト:「なおせ!トリートマン」
YouTube:「なおせ!トリートマンチャンネル」


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