子どもの健康や体のことについて、知っておくといざというとき安心! トリートマンといっしょに楽しく学びましょう。








冬はストーブや加湿器、湯たんぽなど、家の中に「熱いもの」が増える季節。ちょっとした油断が大きなケガにつながることもあります。
もしもやけどをしてしまったら、どうすればいい? 意外と知らない「正しい冷やしかた」と、注意したいポイントをトリートマンと一緒にチェックしましょう!
まずは「15〜20分」冷やす! 水道の水を出しっぱなしで
やけどをしたら、何よりも先にできるだけ早く冷やすことが鉄則です。
- 温度の目安: 10〜20度くらい。冬場の水道水が冷たすぎる場合は、少し調整を。※氷水は冷たすぎて逆効果になることがあります。
- やりかた: 水道や弱めのシャワーの水を、患部に直接流し続けます。水圧が強すぎると皮膚を傷めるので、注意しましょう。
- 服はどうする?:無理に脱がせず、まずは服の上からそのまま冷やします。皮膚に張り付いている場合は、無理にはがさないでください。
- 時間の目安: 15分〜20分ほど、痛みが落ち着くまで冷やします。
- 広い範囲のときは:冷やしつつすぐ救急車を呼びます! 流水が難しい場合、水をためて冷やす方法もありますが、小さなお子さんは体が冷えすぎないよう注意しましょう。
※指輪や時計は、腫れる前に早めに外しておきましょう。
※保冷剤を使う場合は、必ずタオルに包んで。直接あてると「凍傷」の原因になり
「痛くない」ほうが危ない? やけどの深さと受診の目安
やけどは、皮膚のどの深さまでダメージを受けたかで重症度が変わります。
- Ⅰ度(表面): 皮膚が赤くなり、ヒリヒリする。
- Ⅱ度(やや深い): 水ぶくれができる。とても痛い。
※水ぶくれは絶対につぶさないで! - Ⅲ度(深い): 皮膚が白っぽくなったり黒くなったりする。神経までダメージを受けるため、逆に痛みを感じにくいのが特徴です。
「痛くないから大丈夫」は大きな間違い!
子どもは大人より皮膚が薄く、体も小さいため、少しのやけどでも重症化しやすいのです。
次のような場合は、必ず医療機関を受診しましょう:
• 水ぶくれができた
• やけどの範囲が「大人の手のひら」より広い
• 顔・手・足・関節・陰部のやけど
• 電気や洗剤などによるやけど
• 痛みが強い、悪化している
※電気やけどは、見た目が軽くても体の中にダメージがあることがあります。必ず受診してください。
じわじわ進む「低温やけど」の怖さを知ろう
湯たんぽやカイロなど、「心地よい温かさ」のものに長時間触れていると起こるのが「低温やけど」です。44〜50度程度でも、長時間触れ続けることで皮膚の深い部分までダメージが及びます。特に「寝ている間」に起こりやすいのが特徴です。
予防策:
• カイロは必ず服の上から貼る
• 湯たんぽは厚手のカバーを使う
• 布団を温めたら、就寝中は取り出すように
もし赤みやヒリヒリが続く場合は、早めに病院へ相談しましょう。
やってはいけないこと
昔ながらの知恵として「アロエ」や「馬油」を塗る人もいますが、これはNG!
細菌感染の原因になったり、病院で正確な診察ができなくなったりします。
応急処置の基本は、
「しっかり冷やす → 何も塗らない → 清潔なガーゼやラップで保護 → 受診」
これが、きれいに治すための近道です。
監修/工藤紀子小児科医・医学博士、保育士。 順天堂大学医学部卒業、同大学大学院 小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。 現在2児の母。アメリカにて子育てを経験。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行っている。
https://noriko-kudo.com/
作/(キモト)准看護師免許を持つ漫画家。「子どもたちに健康と元気を届けたい」という思いで、子どもがかかりやすい病気や、体のことについてユーモラスなキャラクターで紹介している。「親子で一緒に学んで、病気に負けない強い体づくりを日頃から心がけてほしい」。
公式サイト:「なおせ!トリートマン」
YouTube:「なおせ!トリートマンチャンネル」


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