子どもの健康や体のことについて、知っておくといざというとき安心! トリートマンといっしょに楽しく学びましょう。







元気いっぱいに動き回る子どもたちに、日常茶飯事なのが「切り傷」や「すり傷」。「いつものことだから、絆創膏を貼っておけば大丈夫!」と思いがちですが、じつは傷の種類や深さによって、家でのケア方法や病院へ行くべきタイミングは大きく異なります。いざというときに焦らないための正しい初期対応と、見極めのポイントをトリートマンといっしょに学びましょう!
パッカリ開いた「切り傷」は、とにかく「5〜10分のしっかり圧迫」が基本!
子どもに多い切り傷は、はさみやカッター、紙などでピッと切ってしまうもののほか、転んだりぶつかったりした衝撃で、ひじやひざ、おでこなどが「パッカリ」と開いてしまう傷(破裂創)があります。特におでこなど皮膚が薄い場所は、思った以上に深い傷になりやすいので注意が必要です。
傷ができてしまったら、まずは「止血」が最優先。 清潔なハンカチやタオルなどを傷口に当て、5〜10分間、しっかり押さえつづけます。途中で何度も傷を確認すると、せっかく止まりかけた血がまた出てしまうので、「押さえつづける」ことが大切です。傷が浅く、皮膚を寄せるようにしてテープや絆創膏(のテープ部分)で固定して血が止まるようなら、ひとまずおうちで様子をみて大丈夫です。
こんなときは迷わず病院へ! 「受診の目安」「縫う・縫わない」の境界線
「小さな傷に見えるけれど、病院に行くべき?」と迷うことも多いですよね。受診するかどうかの目安は、以下のポイントを参考にしてください。
【すぐに受診したい目安】
・傷口が2cm以上あり、深い
・傷口がパックリ開いている
・10分以上しっかり押さえても出血が止まらない
・顔(特に目のまわり)や、関節など「よく動かす場所」の傷
(とくに顔はきれいに治すためにも基本受診がおすすめ!)
病院で「縫う処置」が必要になるかどうかは、傷の「深さ」で判断されます。たとえ傷の長さが短くても、皮膚の奥の白っぽい組織(真皮〈しんぴ〉)が見えているような深い傷の場合は、しっかりくっつけてきれいに治すために、縫ったり、ホッチキスのようなもので止めたり、医療用ボンドで固定したりすることが必要です。
※緊急! 迷わず救急車・救急外来へ
脈打つように勢いよく出血しているときや、大きな切り傷で子どもの顔色が悪く手が冷たくなっているようなときは、一刻を争います。迷わず救急車を呼ぶか、すぐに救急外来を受診してください。
痛いけれど重要! 「すり傷」は「水道水で徹底的に洗い流す」のが最優先
子どもが公園で転んだときなどにできる「すり傷」。じつはすり傷のケアでいちばん大切なのは、「痛がっても、最初に水道水でしっかり泥や砂を洗い流すこと」です。
傷口に砂、ガラス、木のかけら、泥などの異物(汚れ)が残っていると、ばい菌が繁殖して化膿したり、皮膚の中に砂などが残って黒くシミとして残ってしまったりすることがあります。しっかり洗うことこそが、結果的に早く、きれいに治る近道なのです。
どうしても怖がって洗えない、奥に入り込んで取れないという場合も、すぐに病院を受診してください。
昔は消毒液を使うことも多くありましたが、現在は「しっかり洗い流すこと」の方が大切とされています。消毒液を頻繁に使うと、傷を治す正常な細胞まで傷つけてしまうことがあるからです。
動物のかみ傷、土やさびた物でできた深い傷では、破傷風ワクチン(四種混合ワクチン・もしくは五種混合ワクチンの)の接種歴の確認が必要になることがります。
傷口には「モイストヒーリングタイプの絆創膏」を
傷口が浅く、きれいに洗えて止血もできたら、「モイストヒーリング(湿潤療法)タイプの絆創膏」を使うと、傷あとを目立ちにくくしやすいとされています。
️モイストヒーリングタイプの絆創膏の注意点
このタイプは「出血がしっかり止まっている浅い傷」にだけ使えます。以下のような傷には、使わないようにしましょう。
・うみが出ている
・傷のまわりが赤い、腫れている
・熱を持っている(熱感がある)
・痛みがどんどん増している
・動物や人にかまれた傷
・すでにかさぶたになっている
・変なにおいがしてきている
少しでも「大丈夫かな?」と不安に思ったら、自己判断せずに受診してくださいね。
監修/工藤紀子小児科医・医学博士、保育士。 順天堂大学医学部卒業、同大学大学院 小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。 現在2児の母。アメリカにて子育てを経験。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行っている。
https://noriko-kudo.com/
作/(キモト)准看護師免許を持つ漫画家。「子どもたちに健康と元気を届けたい」という思いで、子どもがかかりやすい病気や、体のことについてユーモラスなキャラクターで紹介している。「親子で一緒に学んで、病気に負けない強い体づくりを日頃から心がけてほしい」。
公式サイト:「なおせ!トリートマン」
YouTube:「なおせ!トリートマンチャンネル」


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