災害への備え、できてる? 防災イベント「ローリングストックで備えよう もしもの食お試し会」を開催しました。

「ローリングストック」、知っていますか?
みなさん、「ローリングストック」という言葉をご存知ですか? 災害時に備え、ふだんから多めに食料を買っておき、使った分だけ買い足していくことで常に一定量を備蓄しておく方法です。
2025年にオレンジページが行った防災意識調査では、「食料や水などの備蓄」が大切と考える人が8割に上る一方、ローリングストックを実践している人は53.7%で、意識と行動のギャップが明らかになりました。
そこでオレンジページでは、去る2026年2月28日、防災イベント「ローリングストックで備えよう~もしもの食お試し会」を開催。219名の応募の中から抽選で27名が参加。メーカー3社に登壇いただき、「ふだんの食が〈もしも〉のときに役に立つ」のコンセプトにぴったりの商品を紹介していただきながら実際に試食し、ローリングストックへの第一歩を踏み出す場となりました。
防災士資格を持つ料理研究家・島本美由紀先生による「備えの新常識」講義から

前半は、料理研究家であり、防災士の資格も持つ島本美由紀先生による講義からスタート。○×クイズを交えながら、参加者のみなさんの防災知識をアップデートしていきました。
「非常用の食料は3日分あれば大丈夫」——実はこれ、今は昔の話。現在は大規模災害に備えて家族の人数×7日分の備蓄が推奨されているとのこと。水の備えも、飲料水はひとり1日3リットル×7日分が目安など、最新の「備えの常識」をお話しいただきました。

備蓄食品の選び方では、栄養バランスを考えるのが大切とのお話が。災害直後は炭水化物に偏りがちなため、肉や魚、大豆製品などたんぱく質を多く含む食品や、野菜不足を補うビタミン・ミネラルを含む食品を備えておくことが大切とのこと。不安で食欲がわかなくなることもあるため、柔らかいものや甘いものもよいそうです。
また、備蓄をしていても、うっかり賞味期限を切らしてしまうというお悩みには、「衣替えのように、春・夏と秋・冬と、タイミングを決めて見直すのがおすすめ」とのアドバイスをいただきました。
そしてローリングストックで重要なのが「食べ慣れた味」を備えること。「災害時はふだんと同じものを食べることで心がほっとします。まず一度食べてみて、自分や家族が好きな食品を見つけることが大切」——特別な非常食に頼るだけでなく、日常の食卓にのぼる食品を少し多めにストックし、食べたら買い足す「循環備蓄」の習慣が、体だけでなく心も支えてくれると教えてくださいました。
3社のおすすめ商品をご紹介&試食~ローリングストックの選択肢を広げよう!~
ここからは、キッコーマン、カゴメ、キユーピーの3社が順に登壇。各社おすすめのローリングストック商品をご紹介いただきながらの試食タイムに。
●キッコーマン/「キッコーマン おいしい無調整豆乳」「デルモンテ ピュレフルーツ」


キッコーマンさんからは「キッコーマン おいしい無調整豆乳」と、100%*すりおろしフルーツをパウチにした「デルモンテ ピュレフルーツ」が登場。豆乳は未開封・常温で180日間保存できる点がローリングストックにおける最大の強み。災害時に不足しがちなたんぱく質を手軽に補えるだけでなく、鍋やスープなどにも使え、日常消費しやすいのも◎です。
試食では、水の一部を豆乳に置き換えた「わかめとねぎの豆乳みそ汁」を提供。参加者からは「クリーミーでおいしい。豆乳は洋風の料理にも使えそうだし、栄養もとれて一石二鳥」(40代/女性)といった声がありました。
「ピュレフルーツ」は果実100%*のすりおろしをパウチにした商品で、生のフルーツと同等の栄養価で、食物繊維もとれるのがポイント。皮やしんなどのゴミが出ず、食器不要で食べられるのも災害時にはうれしいところです。備蓄用のクラッカーと組みわせるのもおすすめとのことで、クラッカーにクリームチーズと「ピュレフルーツ」をのせたカナッペをご試食いただいたところ、「ふだんそのまま飲んでいたけど、何かと掛け合わせて使えることを知れてよかった」(50代/女性)などの感想をいただきました。
*生果実換算比。本品には濃縮果実原料を配合し、ストレート換算で100%以上にしています。果実原料以外の原材料は、品質調整の為に使用しています。

キッコーマンさんのホームページでも、このイベントについての記事が掲載されています。ぜひ合わせてご覧ください! ▶記事はこちらから
●カゴメ/「カゴメ 野菜たっぷりかぼちゃのスープ」「カゴメ 野菜一日これ一本」

※野菜飲料は原料野菜の全成分を含むものではありませんが、不足しがちな野菜を補うためにお役立てください。

カゴメさんは、「野菜たっぷりスープ」4種類の紹介から。長期保存可能なレトルトパウチを使用し、なんと製造後5.5年の常温保存が可能なのだとか! 豊富な種類の野菜や豆類、穀類がたっぷり入り、野菜不足になりがちな災害時の強い味方になりそうです。
野菜が主で油分が少ないため、温めずに常温でもおいしく食べられるのもポイント。試食では「かぼちゃスープ」を提供、「とてもおいしい! 豆や大麦等が入っていて食べごたえがあり満足度が高かったです」(50代/女性)といった声をいただきました。
2品めは「野菜一日これ一本」。店頭でもおなじみですが、じつは長期保存用の缶入りタイプもあり、こちらも賞味期間5.5年。350gの野菜を原料としているので、野菜の確保が難しい災害時にもありがたい商品です。
試食時には、切り干し大根を野菜ジュースでもどし、ツナを合わせた「切り干し大根のポリポリサラダ」を提供。切り干し大根の水戻しがいらず、野菜のうまみがしみておいしい一品に。食物繊維がとれるのも魅力です。「おいしくて、さっそく家でも作ろうと思いました」(50代/女性)と好評でした。

●キユーピー/「キユーピー やさしい献立 かに雑炊」 「キユーピー やさしい献立 なめらかほうれん草のポタージュ」


最後の登壇はキユーピーさんで、紹介いただいたのは、「やさしい献立」シリーズ。もともとは介護食として開発され、日本介護食品協議会が定めたユニバーサルデザインフード(UDF)の自主規格に基づき、「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」「かまなくてよい」という4つの区分と、とろみ調整で構成されています。使う方の「かむ力」や「飲み込む力」に合わせて最適な柔らかさを選べるのが特徴です。
高齢者などかむ力が弱っている人だけでなく、ふだんはふつうにかめる人でも、災害時は不安やストレスから食欲が落ちることも多く、柔らかく口当たりのいい食品は大きな助けとなってくれます。日常でも、歯の治療中や病気で体調が気になるときにもおすすめとのこと。やさしい塩かげんながら、素材のうまみやだしをきかせたしっかりとした味わいで、飽きずに食べ続けられるおいしも魅力です。
試食では「かに雑炊」と「なめらかほうれん草のポタージュ」を提供。「非常食でこんなにおいしいものは初めて食べました。非常時だけでなく、体調が気になるときにも食べやすいのがいい」(30代/女性)といった感想が聞かれました。

参加者のアイデアが光ったグループディスカッション
その後、参加者のみなさんは6つのグループに分かれて、商品をローリングストックに取り入れるためのアイディアをディスカッション。メーカー担当者にも各グループに入っていただき、どのチームも大いに盛り上がりを見せていました。
「かぼちゃのスープを豆乳でのばすと2人分になる。少ないストックで長くもたせられてコスパがよさそう」「かに雑炊にチーズを加えてリゾット風にすると若い世代にもウケそう」「ピュレフルーツはクリームチーズと混ぜてディップにしたい」など、1つの商品を多彩にアレンジするアイディアが続出。「ローリングストック商品どうしを組み合わせたアレンジレシピをどこかで紹介してほしい」というリクエストも飛び出し、メーカーの垣根を越えた提案への期待も感じられました。




参加者の9割超が「満足」、8割超が「すぐ行動したい」
イベント終了後のアンケートでは、ローリングストックについて「理解できた」は100%に達し(「理解できた」88.9%+「やや理解できた」11.1%の計)、今後についても「すぐに始めたい」51.9%、「実践しているが内容を改善したい」37.0%を合わせ、行動意欲は88.9%にのぼりました。
「他人事ではなく、自分事としてとらえ、できることから始めていきたいです」(30代/女性)、「商品を実際に試食でき、おいしくて、ふだんから購入して食べたいと思いました。」(40代/女性)など、このイベントが、ローリングストックを始めたり、商品購入のきっかけにつながりそうとの声が多く見られました。
ローリングストックが「難しい防災対策」から「毎日の暮らしの延長」へと変わる手ごたえも感じられるイベントとなりました。


応募締め切り/2026年5月24日(土)23時59分
撮影/三好宣弘




