みなさんこんにちは。ぼる塾の酒寄です。
>>今までのおいしいもの紹介はこちらメンバーにおいしいものを紹介してもらうこの連載。今回のおいしいものはこちら!
田辺さんからジャジャン麺ハウスのジャジャン麺
田辺さん
「ジャジャン麺おいしい店知ってるよ! このお店マジでうまい!」
■中国のジャージャー麺とは別もの
さかのぼること2024年の師走。
息子「ジャジャン麺が食べたい!」息子がYouTubeで知った韓国料理のジャジャン麵を食べたがりました。現在5歳になった息子は赤ちゃんのころからぼる塾のみんなにかわいがられたおかげか、すくすくと食に興味のある子どもに育っています。
わたし「ジャジャン麺か〜。前にインスタントで食べたことあるけどおいしかったよ」韓国のジャジャン麺は中国のジャージャー麺と違い、
真っ黒などろどろの甘いソースがかかっています。真っ黒な見た目のインパクトに驚くのですが、
日本食では食べたことのない味が妙にくせになります。わたし「ジャジャン麺ならまったく辛くないからみたらし(息子のあだ名)も食べられるよ」息子「食べたい!」わたし「どうせならお店で食べてみたいね。新大久保だったら食べられるかな?」息子「新大久保行ってみたい!」わたし「新大久保は田辺さんが詳しいからきいてみるよ」メンバーの田辺さんは過去に新大久保の韓国料理の店員さんに恋をし、新大久保に通い詰めただけではなく、
「彼とおしゃべりしたい」という理由で韓国語まで話せるようになった経験があります。今も頻繁に新大久保に通っている話を聞きます。
後日、私は田辺さんに息子とのやりとりを話しました。
田辺さん「みたらしはジャジャン麺が食べたいの? 成長したね~」わたし「新大久保にも興味があるみたい」田辺さん「新大久保なら私にまかせて! みたらしに最高のジャジャン麺を食べさせてあげる!」わたし「頼もし~」田辺さん「新大久保に通いまくった私のイチオシのジャジャン麺! 昔の仲間と会うとき必ず1件目に行くお店よ! ここのジャジャン麺を食べてから新大久保で遊ぶの!」わたし「なんてお店?」田辺さん「ジャジャン麺ハウス!」わたし「店名がもうジャジャン麺に期待できるお店だ!」田辺さんが、
「今年のみたらし&田辺のお疲れさま会はジャジャン麺ハウスにしましょう」と、いうので私たち3人でジャジャン麺を食べることが決まりました。
※毎年、田辺さんと息子の中で年末に遊んでから年を越す決まりになっています。そして当日。年末の新大久保は人でごった返していました。
わたし「人がすごい! 新大久保ってやっぱり人気なんだね」田辺さん「すいている道を行きましょう」田辺さんがひょいと道を曲がると一気に人が少なくなり、歩きやすくなりました。
息子「ここが新大久保?」田辺さん「そうだよ。大久保通りとかイケメン通りを期待していたなら申し訳ないけどね。あ、見て! あれが田辺さんが昔通ってた韓国語教室よ!」そしてお店に到着。
わたし「こんなところに韓国料理のお店があったんだね」田辺さん「新大久保のメインどころから離れているからみんな気づきにくいのよ。マジ穴場だよ」
たしかにお店は新大久保駅よりも西武新宿駅のほうが近いです。ですが、目と鼻の先ににぎわっている新大久保が見えます。
店員さん「いらっしゃいませ~」お店はこじんまりとしていますが、小さな息子にもやさしく対応してくれて「子連れOK」の空気に安心しました。
田辺さん「ジャジャン麺は決定として、ここのちゃんぽんとタンスユクも食べてほしいの」わたし・息子「タンスユク?」田辺さん「韓国の酢豚みたいなものよ。ここのタンスユクは絶品なの!」オーダーが終わると、すぐに店員さんが玉ねぎのスライスとたくあんがのったお皿と何かみそのようなものを持ってきてくれました。
わたし「これは料理に使うの?」田辺さん「これは料理を待っている間に食べるものよ。みたらしも食べな」息子「いただきまーす……これおいしい!」みそのようなものにたくあんをディップしたものが息子に大ヒットし、息子は
「もっと食べていい?」と、箸が止まらなくなっていました。
わたし「これからジャジャン麺がくるから食べすぎちゃだめだよ」田辺さん「たくあんでおなかいっぱいになるわけないよ。大丈夫よ」

テーブルから料理をしている姿を見ることもでき、料理人さんの鍋振りや家では見ることのない火力の強さに、息子が
「すげ~」と感動していました。
そしてついに料理が登場! 韓国風甘酢豚+チャンジャ麺のセットです。田辺さんの食べてほしいものがすべて食べられるセットがあります。
田辺さん「ちゃんぽんは韓国風の辛口うどんだからみたらしは無理かもしれないけど、酒寄さんには食べてほしいし、それに私が食べたかったの」わたし「ちゃんぽんは大人で楽しもう!」田辺さん「そのぶん、みたらしはジャジャン麺食べていいからね」そして、ついに息子がジャジャン麺をひと口。
息子「とってもおいしい!」田辺さん「でしょ! ここの最高よね!」ジャジャン麺はわたしが想像していたおいしさを圧倒的に超えてきました。
真っ黒で濃厚な甘めのソースがもちもちの自家製麺とよくからみ、このジャジャン麺でしか味わえないおいしさが口いっぱいに広がります。甘い中に香ばしさもあり、甘さがおやつではなく食事として完璧に成立しています。
濃厚と書きましたがけっして重くはなく、とても食べやすいです。
田辺さん「ちゃんぽんも最高! ワンチャンみたらしも食べられるかなって思ったけどこの辛さは無理だね」わたし「これ大好き! 頼んで正解!」

スープは「少し辛い?」くらいに思ったのですが、後から辛みが押し寄せてきて、じんわりと体が温まります。
味はしょっぱすぎず、辛みの中に海鮮のうまみをしっかり感じます。辛い味はしょっぱめのものが多い中で、このちゃんぽんは繊細です。
海鮮も野菜もたくさん入っており、かきとも会えました。そしてコシのある自家製麺がおいしすぎる! このお店は麺が強い!田辺さん「2人とも! これがタンスユクよ!」

韓国甘酢豚は日本の酢豚よりも酸っぱさが抑えられており、甘みが強めです。しかし、
食べてきた料理すべてにいえるのですがくどくはなくスッキリしています。日本の酢豚よりも食べやすいかもしれません。そしてうれしいのが、
わたし「揚げたてサクサク!」息子「おいしい~」揚げられた豚肉がサクサクで柔らかく、あんがかかっている酢豚の
「あんかけはおいしいけど揚げものがしっとりしてしまうジレンマ」を克服しているのです。
田辺さん「ここは食べきれなくても物によってはお持ち帰りできるよ。酢豚は家に帰ってからのお楽しみにすることも可能よ」息子のジャジャン麺デビューは田辺さんのおかけで大満足で終えることができました。帰りに息子が店員さんに、
息子「おいしかったです!」店員さん「あら~ありがとう」息子「やっぱりここのお店がいちばんおいしい!」近くのお客さん「小さいのにわかってるね~」田辺さん「みたらし初めて来たのに常連のように言うね」料理がおいしいのはもちろん、とても温かいお店でした。
みなさんもジャジャン麺デビューにぜひ! デビューじゃないかたにもこのおいしさを食べていただきたい! ちなみにわれわれはこのあと3人で新大久保にある公園で遊びました。いいお疲れさま会でした。
ぼる塾 酒寄希望(さかより のぞみ)
お笑い芸人。1988年4 月16日生まれ・B 型。東京都出身。お笑いカルテット・ぼる塾のリーダー。1児の母。著書に『酒寄さんのぼる塾日記』『酒寄さんのぼる塾生活』(ヨシモトブックス)など。
今回登場したのは……
韓国風甘酢豚+チャムジャ麺セット
3080円
SHOP DATA
ジャジャン麺ハウス
東京都新宿区歌舞伎町2-32-17 富士会館 1F
営業時間 11:00 ~ 翌5:00
無休
TEL: 03-5155-9949