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【マンガ お気楽のヒント】人がほめられると、自分が劣っている気がして心がザワつきます……

雑誌『オレンジページ』で毎号連載中の「お気楽のヒント」。
心理カウンセラーの石原加受子先生が、心の悩みに寄り添って、わかりやすく解決してくれるマンガと解説が大好評! 3月1日には、反響の大きかったお悩みをまとめた電子書籍が発売予定です。
どれも「あるある!」と実感するものばかり。その一部を〈試し読み〉としてご紹介します。

【今回のお悩み】 
「その洋服、おしゃれね」とママ友がほめられたり、「おいしい! 料理上手だな~」と義妹が親戚にほめられたりすると、必要以上に引け目を感じて、心がザワザワします。
ほめた人にそんなつもりはないとわかっていても、「自分のほうが劣っているのでは……」と、内心へこんだりひがんだりしてしまう私。本当は自分と比較せず、ほめられ話もサラッと素直に聞きたいのに。どうしたら、そんなふうに思う自分を変えられますか?

 

–{どうして自分が劣っているように感じるの?}–


自分をいつも「評価のレンズ」越しに見ている状態です

 人がほめられると自分が劣っているように思うのは、自信のなさの表れ。でも、100%の自信を持っている人はいません。程度の差こそあれ、多くの人があなたと同じように感じています。だから、「引け目を感じるのはいけない」と、罪悪感を持たないでくださいね。

 ただ、家事や人柄、趣味、ファッションなど、人が何をほめられても落ち込むなら、「自分の心に目を向けていない」という問題があるかもしれませんね。何が好きで何が嫌いか、何が得意で何が不得意か、欲求をベースにした「自分にとって大切なこと」があいまい。だから、すべてに敏感に反応します。

 また、「料理や片づけがうまくできなくては」など、一般論で考える人ほど、自分をできる・できないの「評価のレンズ」越しに見てしまいがち。
どちらも、外からの声に気をとられるため、自分の評価を人にゆだねることになります。自信も育ちにくいでしょう。

「自分のテーマ」を決め、すこやかな自信を育てて

 そもそも、人に認められたい気持ちは、自分が自分を認めたい欲求から生まれます。それが本来の「自信」。自分を認めて自信を育てるには、好き嫌いの再確認が必須です。
「私は□□が好きじゃない」と認識し、「□□が苦手な自分でいいんだ」と肯定できれば、そのことで人がほめられても過剰反応しなくなるでしょう。比べる項目が減るぶんだけ、気も楽に。

 このように、好きなことや得意なことのなかから、「自分にとって大切なテーマ」を決めましょう。それは、「こう生きたい」という主体的な目標を持つことでもあります。もし、好きなことで人がほめられて引け目を感じたとしても、自分を高める原動力にしてしまいましょう!

 そして、これを機に、結果や優劣ではなく、自分なりに工夫したことや楽しい時間を持てたことなど、プロセスに焦点を当てる生き方をめざしてはいかがでしょうか。そうすれば、自分の成長を実感でき、自己信頼感が高まります。自分の評価を人にゆだねない、すこやかな自信もつくはずですよ。

–{すぐできる! お気楽のヒント}–

\すぐできる! お気楽メソッド/
「私は〇〇が好きだから」と再確認する!


自分のテーマを決めても、しばらくは人がほめられると心がうずくことも。そのときは「それは私のテーマ? 私が好きなのは○○」と再確認しましょう。「私は□□には関心がない」と冷静になれるはず。自分を認めると、相手の特技や好きなことも素直に認められるようになります。


<監修>石原加受子先生
心理カウンセラー。心理相談研究所オールイズワン代表。「自分を愛し、自分を解放し、もっと楽に生きる」ことをめざす自分中心心理学を提唱。『「また断れなかった…」がなくなる本』(河出書房新社)など著書多数。

<マンガ>今井久恵

『お気楽のヒントシリーズ』は、3月1日に電子書籍で発売予定!全4シリーズの詳細はこちらから!
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監修/石原加受子 マンガ/今井久恵 構成・文/神坐陽子