


みなさんも子どものころなんとなく作った記憶がありませんか? プラスチックの板に油性マーカーで好きな絵を描いて、好きな形にカットしてトースターなどで加熱するとみるみる小さくなってでき上がり。子どもから大人まで自由に楽しめるのが魅力です!
今回は、多数の著書を持ち、ワークショップ講師としても活躍されているナナアクヤさんに、簡単にできるプラ板の作り方をお聞きしました。
どんなプラ板を用意したらいいの?
プラ板を作ろう! と思っても、何を、どこで買ってよいのか迷ってしまいますね。そこでプラ板を購入するときのポイントをいくつかご紹介します。
- 基本的にはプラスチックの板ですが、縮むと書いてあるもの以外は使用しないこと。また、フロスト(半透明で片面にやすりがけずみのもの)も現在では市販されています。
- フロストは油性マーカー以外に、色鉛筆やパステルなどの画材も使えるのでおすすめです! もちろん、自分でやすりがけすることもできます。
- おすすめのプラ板の厚さは平らに仕上げるブローチなどは0.3mm、お花のようにでき上がりが曲がっているものは0.2mmです。
- 100円ショップ、手芸店、模型店、ホームセンターで購入できます。
用意するもの:プラ板(フロスト使用の場合もOK)、こすると消えるタイプのマーカー、はさみ、1穴パンチ、油性マーカー(パステルなどでも)、オーブントースター、アルミホイル(シリコーンつき)、木綿の手袋、スケッチブック

作り方


こすると消えるタイプのマーカーは加熱すると色が消えるのでお花を作るときなどに便利です。

お花の場合はここで色を塗る(フロストの場合、ペーパータオルにパステルやアルコールで薄めた油性マーカーをつける)。
Point:こすると消えるタイプのマーカーを使用すると型紙を写して切り出しやすい。

1穴パンチで穴をあける。
Point:プラ板の端から穴の端が5mm程度あるようにする。あまり端すぎると金具を通したときに穴が壊れやすい。

アルミホイルを一度かるくくしゃくしゃにしてからトースターに入れる。予熱をしっかりとる。設定できる場合の温度は160℃前後。
Point:シリコーンつきのホイルがおすすめ(くっつかない、などの記載があるもの)。

着色面を下にして入れる。くにゃくにゃに曲がってもあわてて取り出さない。動きが止まって平らになったら素早く取り出す。(その際は木綿の手袋を使用)

曲げる作品の場合は熱いうちに曲げる(うまく曲げられなかった場合は再度加熱して柔らかくすれば再成形可能)。

レジンやニスで表面をコーティングする場合は、アクセサリーに仕立てる前にする。アクセサリーパーツにつなげたり、接着する。

キーホルダー・バッジ(こうもり/かぼちゃ、おばけ、くろねこ)
画用紙にかぼちゃなどの絵を描き、それをプラ板に写してマーカーでなぞります。穴をあける位置も慎重にしました……!

4歳の男の子にぐるぐるっとお絵描きしてもらい、イヤリングに。


オーブントースターで加熱するときに、一度くるくると丸まってしまって一瞬失敗した! と思いましたが、ナナアクヤさんの、そのままにしていたら戻ります。の言葉を信じ待っていたら、また平らに戻ってひと安心。とってもかわいいキーホルダーやイヤリングになりました。


コミュニケーションデザイナー/“楽しい”をつくるクリエイティブユニット《nanabo》代表。企業内デザイナー等を経て、クリエイティブユニット「nanabo」を結成。各種グラフィックデザイン・空間デザインのほか、イベントの企画演出、イラスト制作、ワークショップ講師などを行う。著書『いちばんくわしいナナアクヤのプラバン教室』(池田書店) など多数。


ポーセラーツとは、白磁に好みの色や模様の転写紙(シール状の紙)を貼り、オリジナルデザインの食器を手作りするクラフトです。
今回はハロウィーンをイメージして、リビングなどにピッタリな壁かけタイルを作ってもらいました。

作り方









転写紙に空気やしわが残ったまま焼成すると、縮れやピンホールの原因となるため、水拭きはていねいに行う。
Point2
セラミックマーカーで金彩を入れると、華やかになります。


夫の転勤で海外滞在中にポーセラーツと出会う。その後、ポーセラーツインストラクターの資格を取得。作品作りを続ける。帰国後の現在は日本での教室開業に向け、準備中。


羊毛に石けん水をかけ、こする、めん棒に巻きつけてころがす等、圧力と摩擦を利用して、繊維をからませて、布状にするのがフェルト化させる技法です。
今回は、お菓子集めにも使いやすいかぼちゃのミニバッグを作ってもらいました。
用意するもの:染色された羊毛(オレンジ150g/黄緑色50g/こげ茶15g)、羊毛フェルト用ニードル1本、ニードルマット、裁ちばさみ、作りたい形に切り出した段ボールの型、デジタルスケール、小さいボール、めん棒、45リットルゴミ袋1枚、ビニール手袋、500mlペットボトル、画びょう、食器用洗剤、60℃前後のお湯、アイロン

準備しておくこと:
- ペットボトルのふたは画びょうで穴をあけ、簡易じょうろを作る。
- 石けん水は500mlのお湯に、食器用洗剤5滴程度を溶かし石けん水を作る。
- でき上がりは両サイドが2cmほど縮むため、型は大きめに作る。
- 羊毛は重さを量ったら、それぞれ4等分になるよう裂いておく。









羊毛はできるだけ薄く裂いて厚みが均等になるように並べる。また、同じ方向にだけこすると、しわが寄ったままフェルト化してしまうため、さまざまな方向からこする。力仕事なので、休憩しつつ作業して。
Point2
作業しているうちに石けん水が抜けてしまうので、工程の合間に足しながら作業するとよいです。また、石けん水がぬるくなってしまったらお湯を足して。やけどには注意。



美術系大学在学中に羊毛フェルトと出会う。卒業後、百貨店開催のクラフトイベントや、美容室などでフェルトバッグやアクセサリーを販売。現在は会社員として働くかたわら、制作を続ける。

