2023.03.08

子どもの野菜ぎらいは「栄養を知る」ことで克服できる!

子どもの「野菜ぎらい」は本能によるもの!?


 野菜が苦手、という子どもは多いですよね。じつは子どもが野菜をきらうのには理由があります。どういうことかというと、野菜の酸味や苦みは腐敗を感じさせるため、こどもは自分の体を守るために、本能的に避けようとするんです。

成長するにつれて食べられるようになるのですが、初めて食べたときに酸味や苦みを強く感じたり、うまくかみきれなかったりすると、いやな印象と味がセットで記憶され、「まずい」と思い込んでしまうことに……。

こういった、悪い第一印象を覆して野菜ぎらいを克服するためには、「食べてみようかな」スイッチをオンすることが大切です。

 

「食べてみようかな」スイッチをオン!


ひと言で「食べてみようかな」スイッチと言っても、いろいろな種類があります。
たとえば、「育てる」「選ばせる」「実験する」といったもの。
(※下にリンクを貼るので、これらについての記事もチェックしてみて)

今回紹介するのは、「栄養を知る」スイッチです。

 

「栄養を知る」スイッチ

「筋肉がつく」「目がよく見える」など、具体的に体にどういいのかを教えることで、野菜を食べたい気持ちが高まります。むずかしい言葉を使わずに、野菜の栄養を子どもに伝えましょう。 
 

かけっこパワー


 なすにはカリウムが含まれます。カリウムには体液の塩分調整だけでなく、筋肉の収縮を助ける働きもあるため、すばやく動くのに役立ちます。筋肉がよく動くようになって、かけっこが早くなるかも! カリウムが豊富なきゅうりにも同じ働きがあります。

目ヂカラ向上!


にんじんには体内でビタミンAに変わる β-カロテンが豊富。
ビタミンAは光の明暗をとらえる物質「口ドプシン」の主成分であり、 色覚にも深くかかわっています。
 

うんちがするっと出る!


 しいたけやまいたけ、 えのきだけなどのきのこ類は食物繊維が豊富。腸内環境を整え、便秘解消につながります。

 
「もう食べない!」と子どもに宣言されてしまった野菜でも、このようなスイッチで思わず再トライしたくなるかも? あせらず少しずつ試してみてくださいね。


教えてくれたのは……

成田崇信さん

管理栄養士、健康科学修士。社会福祉法人に勤務するかたわら、インターネットや子育てカフェなどで「食と健康に関する情報発信。講演を行う。2児のパパ。著書に『すごいぞ!やさいーズ~子どもと野菜をなかよしにする図鑑』(小社)。


『楽しく食べれば、生きるチカラが身につく! こどもオレンジページ』より)

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子どもの野菜ぎらいは「選ばせる」ことで克服できる!
子どもの野菜ぎらいは「育てる」ことで克服できる!
子どもの野菜ぎらいは「実験する」ことで克服できる!

監修/成田崇信 イラスト/今井久美 文/編集部・和田有可

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