2023.03.01

子どもの野菜ぎらいは「実験する」ことで克服できる!

野菜ぎらいは実験で克服!

子どもの野菜ぎらいは「第一印象」で決まる⁉

子どもは野菜の酸味や苦みを避けようとします。これは腐敗や毒を敏感に感じとり、避けるための本能的なもの。成長するにつれて食べられるようになるのですが、初めて食べたときに酸味や苦みを強く感じたり、うまくかみきれなかったりすると、いやな印象と味がセットで記憶されてしまうことに……。

悪くなった第一印象はなかなか覆らないと思うかもしれないですが、克服する方法はいくつかあるんです。今回は、「実験する」ことに注目して紹介します!

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ミニトマトと普通のトマト、甘いのはどっち?野菜を使った実験で「食べてみようかな」スイッチをオン!




食べないと結果がわからない実験を、野菜を使ってしてみると、子どもの興味をひくことができるかも!。
たとえば、普通のトマトとミニトマトを食べ比べてみましょう。 
どちらのほうが甘いかな?と比べながら少しずつ食べてみると、いつの間にか食べられている、なんてことも?
また、 同じ品種のトマトでも、違いを見つけながら食べ比べてみると、「皮の色が濃いほうが甘い」など発見があるはず。試してみて。
 

塩をふったきゅうりと塩水につけたきゅうり、パリパリなのはどっち?



次は、きゅうりの薄切りに、直接塩をふったものと、 塩水に5分つけたものを食べ比べてみましょう。塩水につけたものはパリッとし、塩をふったものはしんなりとした食感になっていることが分かるはず。これは、浸透圧の関係なんですが、たとえ仕組みはすぐに理解できなくても、味の違いでしっかり記憶に残るものです。

実験をすることで野菜が身近に感じられると、興味がわいて、印象が変わってくることも。子どもが好きな野菜から始めて、少しずつ、苦手な野菜の実験にトライしてみるのも手かもしれません。


教えてくれたのは……

成田崇信さん

管理栄養士、健康科学修士。社会福祉法人に勤務するかたわら、インターネットや子育てカフェなどで「食と健康に関する情報発信。講演を行う。2児のパパ。著書に『すごいぞ!やさいーズ~子どもと野菜をなかよしにする図鑑』(小社)。

『楽しく食べれば、生きるチカラが身につく! こどもオレンジページ』より)

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監修/成田崇信 イラスト/今井久美 文/編集部・和田有可

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