
2020.10.02
最新号の特集担当が、おのれの舌をしびれさせたレシピをガチで推す! その偏愛っぷりと共にぜひお試しを。
最低限のメイクやおしゃれなのに、それによってその人の魅力が存分に引き立っていて、なんだか素敵だなぁ……。そんな風に感じたこと、ありませんか? 今回推させていただく秋の素材の炊き込みご飯は、例えるならそんなナチュラルな美しさを持った人、とでもいいましょうか。調味料も具材も、最低限のものしか使っていません。だけどそれこそが、素材のおいしさを最高潮に引き立たせているのです……!
調味料は酒と塩の2つだけ。それなのに、なんということでしょう、この圧倒的な味の強さは……! さつまいもと塩鮭のうまみがぐーっと引き出され、ご飯によくなじんでいて、もの足りなさなんて皆無。旬の素材そのものの味わいをとことん堪能できます。ちなみに具材を米にのっけて、炊飯器で普通に炊くだけと、手順まで超シンプルなのもいい!
本当に余分な甘みは加えてませんよね……? と疑いたくなるほど、さつまいもの甘みが濃いっ、美味っ!! だからこそ、塩鮭の塩みとのバランスがとってもよくて、「あぁ、この2つの具材はこの釜の中で、出会うべくして出会ったんだな……」と思わざるをえません。
▼材料(3~4人分)
さつまいも(小) 1本(約200g)
甘塩鮭の切り身 2切れ
米 2合(360ml)
酒 塩
▼作り方
(1)材料の下ごしらえをする
米はといで炊飯器の内がまに入れ、水2カップ、酒大さじ1を入れて30分おく。さつまいもはよく洗い、皮ごと幅1.5cmのいちょう切りにする。ボールに水1カップ、塩大さじ1/2を入れて混ぜ、さつまいもを20分ほど浸して水けをきる。鮭は皮を取り除いて酒小さじ2をまぶし、10分ほどおく。
(2)調味し、具をのせて炊く
内がまに塩小さじ1/2を加えて混ぜ、さつまいもと鮭をのせて普通に炊く。炊き上がったら鮭の大きな骨を菜箸で取り除き、鮭をほぐしながらふんわりと混ぜる。
この炊き込みご飯があれば、食卓が一気に秋のムードに。まずはこの手軽な一品で、〈食欲の秋〉始めませんか?
料理/藤井 恵 撮影/木村 拓(東京料理写真) 文/編集部・山田彩
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