
2020.08.01
◆3人に1人がコロナ太りを実感。平均2.3kg増!
当社コミュニティ「オレンジページサロンWEB」で実施したアンケート(回答数932人)によると、コロナ自粛中に太った人は3人に1人。
太った人は、平均して2.3kg増という集計結果が! 多くの人たちが「運動不足と、間食が増えたことが原因」と振り返っています。
もしかして腸内環境が影響している?「腸活」してコロナ太りを解消することはできるの?
「太りやすくなるのは、腸内にデブ菌がいるから」という説は本当?
そんな疑問を、腸内細菌研究の第一人者・辨野義己先生伺ってみました!
「アメリカの研究者が『太った人とやせた人の腸内では、腸内細菌のバランスが異なる』と報告したのをきっかけに、〝デブ菌〟〝ヤセ菌〟という言葉が広く知られるようになりました。
でも、今のところ『この菌がデブ菌、ヤセ菌』と特定はされていないので、腸内細菌が体型を決めると考えるのは早計です。
腸内細菌が原因で太ったのではなく、太ったことで腸内細菌のバランスを悪くさせたと考えるべきでしょう」
私たちの腸内には、多種多様な腸内細菌が約1000種類1000兆個以上も生息しています。
顕微鏡でのぞくと、まるで植物が群生するお花畑(flora)のように見える「腸内フローラ」は〝よい働きをする菌〟と〝悪い働きをする菌〟が増えたり減ったりしています。
「つまり、食事の内容によって、腸内環境がよくなるように自分でコントロールできるということです」
◆腸内細菌のバランスが乱れると、太りやすくなる!?
太りにくい体をつくるには、腸内環境をよくする食事と、運動習慣がかかせません。
ステイホームの日々を過ごし、「あまり体を動かすことがないまま、食べすぎちゃった」と自覚がある人は、今こそ生活習慣を見直しましょう。
肉食に偏りがちな食生活を続けていると、悪い働きをする菌が増えて腸内細菌のバランスが乱れ、太りやすい腸内フローラになってしまうので油断は禁物。
「あなたの日々の食事が腸内細菌のバランスを左右しています。実は私自身、野菜中心の食事とともに、ヨーグルトなどの発酵食品を心がけ、毎日ウォーキングやストレッチをして、2年間で88㎏から72㎏まで減量した経験があります」(辨野先生)。
腸内細菌のエサとなる食物繊維をたっぷりとると、体によい働きをする菌(酪酸産生菌)を増やすことができます。
また、乳酸菌やビフィズス菌には腸内細菌を活性化させる効果があるので、ぜひ積極的に取り入れて。
コロナ太りをリセットするためにも、日々の食事を通じて「腸活」し、腸内環境を整えてみませんか?
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【まとめ】
・腸内環境は、自分の食事で変えることができる
・肉食中心だと、太りやすい腸内フローラに
・腸内環境改善には、食物繊維と乳酸菌をとることが大事
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※オレンジページ調べ(2020年7月7日~7月22日) 対象:国内在住の男女(回答数932件)
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