ツヤツヤで甘みたっぷりの新米が出回る季節になりました。
せっかくのなので、最高においしく炊き上げてみたい! そこで今回は、東京・恵比寿の人気和食店「賛否両論」の店主、笠原将弘さんに教わる
おいしいご飯の炊き方をご紹介します。
普段は炊飯器で炊くけれど、たまには土鍋で炊いてみるのも魅力的。
新米の甘みとふっくら感を引き出すプロの極意、必見です!
笠原さん直伝『おいしいご飯の炊き方』
材料
米……2合(360ml)
水……2カップ
作り方
(1)米は洗いすぎない

ボールに米を入れて水をたっぷり注ぎ、両手で3、4回こするように洗ってすぐ水を捨てる。再び水を入れながらかるく混ぜ、水を捨てる。これを2、3回繰り返してざるに上げる。
(2)しっかり浸水させる

ボールに米を戻して水をたっぷり注ぎ、30分以上浸水させる。浸水時間は長いほどよく、一晩おければ理想的。冷たい水で浸水させるほうがご飯が甘くなるので、冷蔵庫に入れる。
(3)水けをきる

浸水に使った水は炊くときには使わず、ざるに上げて一度しっかり水けをきる。そのままの水で炊くより、このほうがすっきりした味になる。土鍋に米を入れて分量の水を注ぐ。
(4)炊く

土鍋にふたをして強火にかける。沸騰したら中火にして5分、その後は弱火にして15分炊く。火を止めて5分蒸らす。底から返すようにかるく混ぜる。
ふたを開けた瞬間に立ちのぼる湯気と香りに、思わずうっとり。ご飯だけでも十分にごちそう感が漂います。
ぜひ、笠原さん流の新米の炊き方で、みずみずしくピカピカのお米を堪能してくださいね。
教えてくれたのは……
笠原将弘さん
高校卒業後「正月屋𠮷兆」で9年間修業し、その後実家の焼きとり店を継ぐ。2004年に「賛否両論」を開店、予約の取れない人気店として話題に。著書に『汁とめし 和食屋が教える、旨すぎる一汁一飯』(主婦の友社)ほか。