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2025.10.03

【世界のFamily Table】マドリード①スペインでは一日5食が当たり前!?

日々の生活や子育ての考え方は、国によってさまざま。外国の文化に目を向けてみることで、自分たちの生活に取り入れられるアイディアを発見できるかもしれません。今回はヨーロッパの南西にあるスペインの首都「マドリード」で暮らすガルシアさん家族を取材しました。

夜22時過まで明るいマドリードの夏、午後はシエスタで休息

ガルシアさん一家は、ホワンさん、みゆきさん、13歳のケイさん、10歳のリリアさんの4人家族。料理講師のみゆきさんはスペイン在住17年です。

17の州があるスペインは、それぞれの地域いで風土や文化が異なり、とっても地域色が豊か。一家が暮らす首都マドリードは、ちょうど国の真ん中にあります。「マドリードは比較的新しい街で、いろんな地域の人が集まっていて、いわば東京のよう。車で4〜5時間走れば東西南北どの街にも行けるので、家族でよく旅行にも出かけます」とみゆきさん。

マドリードの夏は暑さが厳しく、午後は街中の人が外出を控えるほど。室内でシエスタ(お昼寝)をして、動きだすのは夕方以降。「習い事も17時過ぎから、夕飯も21時ごろと遅め。夏の夜は22〜23時まで外が明るいので、夜にこどもたちがサッカーをしていたり、お祭りの花火が0時過ぎに上がったりします。日本とはだいぶ違うところですね」

スペインでは一日5食が当たり前!?

夕食の時間が遅いこともあり、2回のおやつタイムをはさみながらの「一日5食」が一般的。スペインの男性は料理好きが多く、共働き家庭では夫婦で料理を分担するのも当たり前。ホワンさんも毎日キッチンに立ちます。

8:00 朝食

ガルシア家の朝食は2パターン。

朝早く家を出るホワンさんと息子のケイさんは、トーストにトマトをのせたパン・コン・トマテなど、スパニッシュ。

みゆきさんと娘のリリアさんは、ご飯&みそ汁の和食。オレンジジュースは共通!

11:00 おやつ

午前中に学校ではおやつタイム、会社ではティータイムがあります。こどもたちは毎日ホワンさんお製のサンドイッチを持参。

14:30~16:00 ランチ

一日で最もボリュームのある食事が昼食。フレックスで働くホワンさんと給食のないケイさんは、帰宅してからランチです。この日は、ひよこ豆の煮込み!

17:00 おやつ

こどもたちは習い事に行く前にフルーツなどで小腹を満たします。

21:00 夕食

家族みんなで囲む夕食。遅い時間なので魚や野菜など軽めの料理が中心。「エンサラディージャ・ルサ(ポテトサラダ)」はホワンさんとケイさんの大好物!

大人もこどもも家族との時間を大切にするスペイン。みんなで食事をすることはもちろん、休暇中は家族でボードゲームなども楽しんだり、夏はみんなでバカンスを楽しみます!

(『こどもオレンジページNo.8』より)


【世界のFamily Table】マドリード ②スペインの素朴な家庭料理を紹介!


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取材協力・撮影/ガルシアみゆき 取材・文/峯田亜希

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