いつもご飯のおかずとして食べている魚。「どんなところにすんでいるのか?」「呼び名が違うのはどうして?」など、魚の不思議について調べて、おいしい料理も作っちゃおう! 第1弾は「鮭」です。自由研究の題材としてもおすすめです!
第2弾「まぐろ」の豆知識とレシピはこちら!
第3弾「あじ」の豆知識とレシピはこちら!
“鮭”の不思議① 天然の鮭(白鮭)は長~い旅をする
天然の鮭は川で生まれ、稚魚(魚のこども)に育つとエサを食べながら海に向かうんだ。日本の白鮭はエサが豊富なオホーツク海に行き、さらにもっと広いベーリング海に行って、エサをたくさん食べて大きくなるよ。
海を行き来してたくましく育ったら、自分が生まれた川を思い出して、ふるさとに帰る準備をするんだ。地図やスマホも持っていないのに、ちゃんと帰れるって不思議だよね。川の水のにおいを覚えているからとか、昼に太陽がある場所を目印にしているからといわれているよ。
“鮭”の不思議② 鮭? サーモン? どう違うの?

外国から来た鮭が、英語でサーモンと呼ばれているのかな? と思ったら、近ごろ、日本各地でサーモンの養殖も行われていて、どこで生まれたかは、じつは関係ないんだ! スーパーやお魚屋さんでは、鮭もサーモンも売っているけれど、おすし屋さんでは鮭はあまり見かけないよね。
決まりはないけれど、大まかには、生でも食べられるものがサーモンと呼ばれることが多く、鮭よりも身に脂がのっているよ。鮭は、日本では昔から焼いたりして食べることが多く、天然のものは川で生まれて海で育ち、また川に戻ってくるものをさすことが多いよ。
“鮭”の不思議③ 鮭は身が赤いから赤身魚?

魚は身の色の違いで、「赤身」と「白身」に分けることがあるけれど、鮭の身は、鮮やかなオレンジっぽい赤色をしているよね。だから赤身魚と思われがちだけど、じつは白身魚なんだ。身が赤く見えるのは、えびやかににも含まれている赤い色素「アスタキサンチン」が鮭にも含まれているからなんだよ。
アスタキサンチンは、体の老化や脳の衰えを防いだり、目のピントを調節するための筋肉を元気にしたり、太陽の紫外線から目を守ったりしてくれるよ。運動をしても疲れにくくする働きも期待できるから、スポーツ選手からも注目されている栄養素なんだ。
鮭で料理を作ってみよう!~「鮭のアクアパッツァ風」のレシピ

鮭の切り身を使った、簡単に作れる料理を紹介するよ。野菜といっしょに蒸して、鮭をしっとり仕上げよう!
材料(2人分)
甘塩鮭の切り身… 2切れ(約200g)
玉ねぎ… 1/2個
ミニトマト… 12個
パセリのみじん切り… 適宜
粒マスタード… 小さじ1
白ワイン… 1/3 カップ
オリーブオイル 塩 こしょう
作り方
1 玉ねぎとトマトを切り、鮭は水けを拭く
玉ねぎは縦に薄切りにする。ミニトマトはへたを取る。鮭はペーパータオルで水けを拭く。
2 フライパンで玉ねぎを炒める
フライパンにオリーブオイル大さじ1を中火で熱し、玉ねぎを入れて2 分ほど炒める。しんなりしたら粒マスタードと、塩、こしょう各少々を加えて混ぜる。
3 フライパンにミニトマトと鮭を並べる
フライパンのまわりにミニトマトを加え、中央に鮭を並べ入れる。
4 蒸し焼きにして、できあがり!
白ワインを回し入れてふたをし、弱火にして5 ~ 6 分蒸し焼きにする。器に盛り、パセリをふる。
第2弾は“まぐろ”、第3弾は“あじ”の不思議に迫ります。それぞれの魚のレシピもご紹介!お楽しみに♪(『こどもオレンジページNo.8』より)
第2弾「まぐろ」の豆知識とレシピはこちら!
第3弾「あじ」の豆知識とレシピはこちら!