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2025.08.21

自由研究に!【なぜなぜキッチン実験室】魚の不思議①“鮭”の豆知識とレシピを紹介!

いつもご飯のおかずとして食べている魚。「どんなところにすんでいるのか?」「呼び名が違うのはどうして?」など、魚の不思議について調べて、おいしい料理も作っちゃおう! 第1弾は「鮭」です。自由研究の題材としてもおすすめです!

第2弾「まぐろ」の豆知識とレシピはこちら

第3弾「あじ」の豆知識とレシピはこちら

“鮭”の不思議① 天然の鮭(白鮭)は長~い旅をする

天然の鮭は川で生まれ、稚魚(魚のこども)に育つとエサを食べながら海に向かうんだ。日本の白鮭はエサが豊富なオホーツク海に行き、さらにもっと広いベーリング海に行って、エサをたくさん食べて大きくなるよ。

海を行き来してたくましく育ったら、自分が生まれた川を思い出して、ふるさとに帰る準備をするんだ。地図やスマホも持っていないのに、ちゃんと帰れるって不思議だよね。川の水のにおいを覚えているからとか、昼に太陽がある場所を目印にしているからといわれているよ。

“鮭”の不思議② 鮭? サーモン? どう違うの?

外国から来た鮭が、英語でサーモンと呼ばれているのかな? と思ったら、近ごろ、日本各地でサーモンの養殖も行われていて、どこで生まれたかは、じつは関係ないんだ! スーパーやお魚屋さんでは、鮭もサーモンも売っているけれど、おすし屋さんでは鮭はあまり見かけないよね。

決まりはないけれど、大まかには、生でも食べられるものがサーモンと呼ばれることが多く、鮭よりも身に脂がのっているよ。鮭は、日本では昔から焼いたりして食べることが多く、天然のものは川で生まれて海で育ち、また川に戻ってくるものをさすことが多いよ。

“鮭”の不思議③ 鮭は身が赤いから赤身魚?

魚は身の色の違いで、「赤身」と「白身」に分けることがあるけれど、鮭の身は、鮮やかなオレンジっぽい赤色をしているよね。だから赤身魚と思われがちだけど、じつは白身魚なんだ。身が赤く見えるのは、えびやかににも含まれている赤い色素「アスタキサンチン」が鮭にも含まれているからなんだよ。

アスタキサンチンは、体の老化や脳の衰えを防いだり、目のピントを調節するための筋肉を元気にしたり、太陽の紫外線から目を守ったりしてくれるよ。運動をしても疲れにくくする働きも期待できるから、スポーツ選手からも注目されている栄養素なんだ。

鮭で料理を作ってみよう!~「鮭のアクアパッツァ風」のレシピ

鮭の切り身を使った、簡単に作れる料理を紹介するよ。野菜といっしょに蒸して、鮭をしっとり仕上げよう!

材料(2人分)

甘塩鮭の切り身… 2切れ(約200g)
玉ねぎ… 1/2個
ミニトマト… 12個
パセリのみじん切り… 適宜
粒マスタード… 小さじ1
白ワイン… 1/3 カップ
オリーブオイル 塩 こしょう

作り方

1 玉ねぎとトマトを切り、鮭は水けを拭く

玉ねぎは縦に薄切りにする。ミニトマトはへたを取る。鮭はペーパータオルで水けを拭く。

2 フライパンで玉ねぎを炒める

フライパンにオリーブオイル大さじ1を中火で熱し、玉ねぎを入れて2 分ほど炒める。しんなりしたら粒マスタードと、塩、こしょう各少々を加えて混ぜる。

3 フライパンにミニトマトと鮭を並べる

フライパンのまわりにミニトマトを加え、中央に鮭を並べ入れる。

4 蒸し焼きにして、できあがり!

白ワインを回し入れてふたをし、弱火にして5 ~ 6 分蒸し焼きにする。器に盛り、パセリをふる。

第2弾は“まぐろ”、第3弾は“あじ”の不思議に迫ります。それぞれの魚のレシピもご紹介!お楽しみに♪(『こどもオレンジページNo.8』より)

第2弾「まぐろ」の豆知識とレシピはこちら

第3弾「あじ」の豆知識とレシピはこちら

監修/藤本勇二(武庫川女子大学教育学部教育学科教授) 料理/重信初江 撮影/澤木央子 スタイリング/阿部まゆこ イラスト/てぶくろ星人 構成・文/singt

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