先週は、「赤身の魚と白身の魚の違いって何だろう?」を考えてみましたが、今日注目するのは、かにやえび。焼いたり、蒸したりしても、もちろん生でも、お寿司にしてもおいしいですね。「大好き!」という人も多いのでは。
そんなかにやえび。海でいるときは茶色っぽい色をしているのに、ゆでると鮮やかな赤い色になりますね。蒸したり焼いたりしても、やっぱり赤くなる……。なぜ、加熱すると赤くなるんだろう?
熱くて真っ赤になっちゃったのかと思うかもしれないけれど、じつはこれは、えびやかにが持っている「アスタキサンチン」という赤い色素によるものなんです。
「アスタキサンチン」は、鮭の身のオレンジ色のもとでもある色素。生きている間は身のたんぱく質と結びついていて、灰色や青色の色素のもとである「カロテノプロテイン」という物質となっているから赤色には見えないんです。
ゆでるなど加熱をすると、たんぱく質が死んでしまい「アスタキサンチン」は離れて空気中の酸素と結びついて真っ赤な色素に変わる、というわけ。
ちなみに、かにやえびが堅い甲羅や殻で覆われているのは、外敵から身を守るため。この特徴から、「甲殻類」と呼ばれます。生物の形や色には、みんな意味があるんですね。
それでは、もう1問。柔らかくて、足の数が多いたこやいかは、何類と呼ばれるか知っていますか?
答えは、「頭足類」。なんとなくイメージはつきますね。ただし、たこの頭に見えるところは、じつはおなか(胴体)なんですよ。
今週も、「へえ~。ためになった!」と思った方、家族や友達に話してみませんか。
来週の金曜は、いよいよ魚介をさばいて料理します。どうぞお楽しみに!
(『こどもオレンジページ No.4』より)