子どもの健康や体のことについて、知っておくといざというとき安心! トリートマンといっしょに楽しく学びましょう。







ノロウイルスは冬場に猛威をふるう、とても感染力の強いウイルスです。ごく少量でも感染し、激しい症状を引き起こすのが特徴。大切な家族の健康を守るために、ノロウイルスの特徴と正しい予防法をトリートマンと一緒に学んでいきましょう!
ノロウイルスは突然、激しくやってくる!
ノロウイルスに感染すると、1〜2日の潜伏期間の後、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状が突然、激しく表れます。特に嘔吐は急に強く起こるのが特徴です。
症状は多くの場合、2~3日で回復に向かいますが、体力のない乳幼児や高齢者、抵抗力の弱い方は重症化するリスクがあるため、特に注意が必要です。人が集まり、飲食する機会の多い年末年始は警戒レベルを上げて対策をとりましょう。
日々の衛生対策で感染をブロック!
ノロウイルスによる食中毒は冬場に多くなりますが、じつはその他の季節も、一年じゅう注意が必要な感染症です。
新型コロナウイルスの大流行を経て、私たちが身につけた丁寧な手洗いや手指消毒、環境の消毒といった衛生対策は、ノロウイルス対策にもとても有効です。流行や食中毒を少なく抑えるためには、これまでに習慣化した衛生的な行動を日常生活の中で無理なく継続していくことが、一番の予防策になりますよ。
予防の合言葉は「4つのステップ」
ノロウイルス食中毒を防ぐための合言葉は、「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」の4つのステップです。
1.「持ち込まない」
体調が悪いときは調理を控えましょう。特に外出後やトイレの後は、流水と石けんで念入りな手洗いを忘れずに! ノロウイルスにはアルコール消毒の効果が弱いため、流水と石けんによる手洗いがとくに重要です。
2.「つけない」
調理の前や、作業が変わるごとにしっかりと手洗いを行いましょう。調理器具は洗剤でよく洗い、熱湯(85℃以上)や塩素系消毒剤で消毒を。
3.「やっつける」
カキなどの二枚貝や、生食の可能性がある食品は、中心部まで85℃〜90℃で90秒以上加熱すれば安心です。
4.「ひろげない」
もし誰かが嘔吐してしまったら、必ずマスクと手袋を着用し、乾燥する前にペーパータオルで静かに拭き取ります。汚染された場所は、薄めた塩素系消毒剤でしっかりと消毒して、二次感染を防ぎましょう。
ノロウイルスは、正しい知識と日々の衛生対策で感染リスクをしっかり下げることができます。家族みんなでできる予防を続けて、元気に冬を乗り切りましょうね!
監修/工藤紀子小児科医・医学博士、保育士。 順天堂大学医学部卒業、同大学大学院 小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。 現在2児の母。アメリカにて子育てを経験。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行っている。
https://noriko-kudo.com/
作/(キモト)准看護師免許を持つ漫画家。「子どもたちに健康と元気を届けたい」という思いで、子どもがかかりやすい病気や、体のことについてユーモラスなキャラクターで紹介している。「親子で一緒に学んで、病気に負けない強い体づくりを日頃から心がけてほしい」。
公式サイト:「なおせ!トリートマン」
X:https://twitter.com/136teatman


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