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馬田草織の塾前じゃないごはん
塾前じゃないごはん=お夕飯のこと。ポルトガル料理研究家で文筆家の母・馬田草織さんとJKこと女子高校生の娘さん。女2人で囲む気ままな食卓の風景をお届けします。さて今晩の「塾前じゃないごはん」は?

【塾前じゃないごはんJK編】圧力IH 炊飯器、最高! 弁当作りを支えるうちの新しい仲間。「そら豆と生トマトの春ペンネ」レシピ

2024.04.23

「そらまめと生トマトの春ペンネ」のレシピ

[第26回]【塾前じゃないごはんJK編】圧力IH 炊飯器、最高! 弁当作りを支えるうちの新しい仲間。

[第25回]『青春ってやつのおすそわけをありがとう。そして親は子どもにとっての〈障害物〉という自覚を持つ』

塾前ごはんが終わったと思ったら、JK 弁当が始まった。うわさの弁当ライフってやつだね。これまたマラソンのような朝ルーティン。わかっていたつもりでもまだ慣れない。

それにともない、この春からわが家で導入したのが最新鋭の炊飯器だ。これまでご飯は鍋炊きで充分においしかったし、炊飯器は場所をとるので買わなかったのだが、毎日弁当のために朝から米を鍋炊きするのは二日酔い多めのわたしにはたぶん無理。いよいよ炊飯器を買うべきときが来たのかも。弁当作り経験者の貴重な意見も参考に、ぎりぎりまで購入を迷っていた。

旅先で知った、今どき炊飯器の実力

そんなあるとき、春休みに出かけた旅先の宿での経験が決定打になった。その宿泊施設は自炊できるコテージのような空間で、部屋のそこかしこに機能もセンスも吟味された家電やアイテムが装備され、キッチンや部屋のつくり、ベッドの寝具に至るまで気になるものばかり。泊まる前から写真を見て滞在を楽しみにしていた。しかも備品リストを見ると炊飯器がある。これはぜひ、わが家の五分づき米を持参し宿の炊飯器で炊いてみたい。最近の炊飯器のお手並み拝見だ。ちなみに種類は圧力IH。細かいことはよくわからないが、どうやら圧力をかけて炊くらしい。なんかおいしそうだ。宿に着いて地元のスーパーマーケットに食材を買いに行き、韓国風焼き肉のイメージで肉や野菜を買い、炊きたてご飯と焼きたて肉を葉っぱで巻きながら食べることにした。

まずは食事の準備の前に炊飯器にお米をセット。ご飯を炊いている間はとても静か。炊き上がってふたを開けると蒸気の立ち上がりが半端ない。食べてみるともちもちだ。わが家の五分づき米は鍋炊きだとややぱらりと仕上がりがちで、しかも弁当箱に詰めると食べるときにパサつきがちだった。でも、圧力で炊くと全然違う。同じ5分づき米がまるでもちもちの白米のよう。ビバ、文明の利器。

ついにわが家に「大型新人」現る


これまでどうして炊飯器を買わなかったのか、我。と同時に、炊飯器の目覚ましい進化を実感し、心はすぐに決まった。さあ、買うよ。あとはどこのどんな機種にするかだ。しばし検索の鬼と化し、炊飯器オタクとなった。だってすごいのよ、今どきの炊飯器って。価格の幅や種類の多さにくらくらしつつ、最終的には炊飯器に強いメーカーの圧力IHに決めた。見た目やサイズも悩んだが、4合まで炊けるシンプルなものがあったので即決。まもなくやってきた大型新人への期待は半端ない。ようこそわが家へ、これから毎朝活躍を期待しております。よろしくね。

当たり前の炊飯器機能に感動する、令和6年の春


炊飯器は、当たり前だが炊き上がり時間が予約できる。レギュラー炊飯器組には至極当たり前のことだと思うが、鍋炊き生活が長いとまずここに感動してしまう。朝、時間になると「炊けました」を知らせる音楽がピロピロと流れ、目覚まし代わりにもなっている。そしてキッチンに行くと、炊きたてご飯のいい香りが広がっているのだ。感動の朝。炊飯器を使うのはかれこれ20年ぶりだが、同じ5分づき米でも早速もっちもち。これぞ圧力。なのだろう。弁当のご飯もどうやらもちもちがキープされていたようで、JK娘も感動していた。そして、わたしの朝ごはんも炊きたてが楽しめる。今まで以上に味噌汁の回数が増えたので、きっと腸にもいいはずだ。圧力IHで食生活が豊かになったことを寿ぐ令和6年の春。おそ!

7月に、これまでご愛読いただいた連載「塾前じゃないごはん」の書籍を刊行予定です。それまで月に1回、JK娘ライフにともなうエッセイをお届けします。どうぞよろしく。

今回のJKごはん

「そらまめと生トマトの春ペンネ」

豆でパスタは春って感じ。育ちざかりへのボリューム不足に配慮してレシピには肉を加えましたが、わたしは肉抜きの豆とトマトだけのほうが好き。仕上げにたっぷりチーズを削り、ほとんどつまみ感覚で豆を拾ってからパスタを食べます。

そら豆20粒は皮をむく。にんにく1かけはみじん切りにし、トマト1個はざく切りする。ペンネ100gは袋の表示どおりにゆでる。フライパンにオリーブオイル大さじ3とにんにくを入れ、ごく弱火で温める。シュワシュワと音がして香りが立ってきたら、合いびき肉100gを入れて表面をしっかり焼く。アンチョビーペースト小さじ1を加えて溶かしながら混ぜ(フィレの場合はへらなどでつぶす)、アンチョビーがなじんだらトマトを加えてふたをし、トマトがくったりするまで中火で加熱する。トマトがくずれてきたらそら豆を加え、さらにふたをして4~5分加熱する。味をみて塩でととのえ、火を止める。ゆで上がったペンネを加え、ソースとよくからめ、器に盛る。好みでパルミジャーノチーズなどを削る。ワインがすすむ、けしからん春パスタの完成です。

馬田草織
馬田草織
文筆家・編集者・ポルトガル料理研究家。思春期真っ盛りの女子中学生と2人暮らし。最新刊「ムイトボン! ポルトガルを食べる旅」(産業編集センター)。料理とワインを気軽に楽しむ会「ポルトガル食堂」を主宰。開催日などはインスタグラムからどうぞ。
インスタグラム @badasaori

『馬田草織の塾前じゃないごはん』 毎月第4火曜更新・過去の連載はこちら>>>
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