……え? 電気もないし、水道もないし、不便?
いやいや、その不便を楽しむことこそキャンプの醍醐味! いつもは「めんどくさ〜い」と言ってやってくれないこどものお手伝いも、「非日常」という環境のおかげで、やる気が出ちゃうかも!? せっかくなら、家ではやらないこと、できないことにチャレンジしてみて!
『こどもオレンジページNo.4』では、ふだんから親子キャンプを楽しんでいる栗原心平さんにお話を伺いました。ここでは、その様子をちょっとご紹介します!
キャンプでたき火! のススメ

たとえば……、そう! キャンプといえば、「たき火」。
「キャンプ」にたき火やバーベキューは欠かせません。たき火で焼きマシュマロなんて、最高ですよね。
でも、家庭で使っている「コンロの火」と「たき火の火」は、勝手がまったく違います。
たとえば、コンロならボタンを押すだけで着火! 火の大きさも、ボタンやつまみで簡単に調整できますね。最近では、鍋底の温度を感知して、自動で火力を調整してくれる機能もあったりします。
じゃあ、たき火は?
自然のエネルギーについて知る経験

まきや炭を準備して、割って、着火したら風をおくって……。ウ〜ン、けっこう大変! しかも、たき火の火って、びっくりするほど安定しない! なかなかまきに火がつかなかったり、ついたかな? と思っても消えちゃったり……。火力の調整も容易ではありません。
でも、本来「火」とは、そういうもの。こどもに「火」という自然のエネルギーの本質を知ってもらうチャンスです!
キャンプなら耐火グローブや火バサミの準備もあります。ふだんなら「危ないかな」と思ってやらせないことも、大人がしっかり見守ってさえいれば、思い切ってチャレンジさせやすいですね。
また、実際に体験することで、「火は使い方によっては危ないもの」というのを、「経験」として学べます。
キャンプ料理でこどもの〈生きるチカラ〉をのばす

たき火の他にも、限られた場所やツールを効率よく使うために、「段取り」を考えるきっかけになったり、みんなで協力して作業する「協調性」が身についたり、キャンプでは日常生活で体験できない経験がたくさんできます。
実際に不便な状況で過ごしてみて「工夫」の大切さを実感できると、大人が口で説明するよりも、こどもの心にしっかり届くかもしれませんよ。
そして何より、自然の中で食べる、みんなで作った料理は格別! ふだんはなかなか食べない野菜も、パクパク食べられちゃうかも⁉︎
自然のチカラを借りて、こどものチカラをぐんぐん伸ばすキャンプ料理! ぜひみなさんも、おいしい&楽しい思い出をたくさんつくってくださいね。
(『こどもオレンジページNo.4』より)