子どもの健康や体のことについて、知っておくといざというとき安心! トリートマンといっしょに楽しく学びましょう。








卒園や入学、クラス替えなど、子どもを取り巻く環境がガラリと変わる季節。新しい生活へのワクワクがある一方で、この時期は子どもが「もやもや」とした不安を感じやすいタイミングでもあります。
「うちの子、ちょっと怖がりすぎかな?」と心配になることもあるかもしれませんが、じつは不安は決して悪いものではありません。まわりの大人の対応によって、不安な気持ちも、子どもの次の一歩を支える大きな力になるんです。
「不安」は自分を守るための大切なセンサー
大人はつい「そんなことで不安にならなくて大丈夫」「心配しなくていいよ」と言ってしまいがちですが、不安を否定するのはじつはNG。不安を感じるということは、危険を察知して自分の身を守ろうとする「心のブレーキ」が正しく働いている証拠。子どもは経験が少ないぶん、未知のことに対して不安を感じやすいのが自然な反応です。「人見知り」「ひっこみじあん」もその子の大切な面の一つ。不安な気持ちを尊重し、大人自身がまず肯定的に捉えてあげることが大切です。
じつは解決策はいらない⁈ 「言えたこと」をたっぷりほめよう
子どもが不安を打ち明けてくれたとき、大人はつい「こうすればいいよ!」とアドバイスしたくなりますが、じつは解決を急ぐ必要はありません。人は他人から与えられた答えよりも、自分で気づいた答えに納得しやすいからです。
大切なのは、不安を否定せずにまるごと受け止めること。「そっか、そんなふうに思ってたんだね」「心配にもなるよね」と共感し、「話してくれてありがとう。言えたことがえらかったね!」と、勇気を出したことを評価してあげましょう。
そして、ぎゅーっとハグをしたり、手をつないだり、いっしょにお風呂に入って体や髪を洗ってあげたり、なんとなくそばにいてちょっと体が触れていたりする機会を増やしてあげるのもよいでしょう。
いっしょにごはんを食べたり、日常のたわいもない話をしたりしているうちに、子どもの心は自然と落ち着きを取り戻していきます。
「話しても大丈夫」という安心感が自信につながる
「気づいてもらえた」「不安な気持ちを伝えてもいいんだ」という安心感は、子どもの自己肯定感を大きく育てます。不安を口にしたときに、「そんなの気にしなくていいよ」と気持ちを受け止めてもらえない経験が続くと、子どもはだんだん不安を言えなくなってしまいます。
また、不安を話したことでまわりの大人まで心配そうな表情になると、「言わないほうがいいのかな」と感じてしまうこともあります。
だからこそ、子どもには「どんな気持ちでも安心して話していい」と感じられることがとても大切なのです。
不安は本来、自分を守るための大切なサイン。でも、それを一人で抱え込んでしまうと、不安な気持ちは少しずつ大きく重くなり、やがて子ども自身を苦しめてしまうこともあります。
小さな不安のうちに「トリート(手当て)」できるよう、日ごろから親子で「もやもや」を共有できる温かい雰囲気づくりを心がけたいですね。
監修/工藤紀子小児科医・医学博士、保育士。 順天堂大学医学部卒業、同大学大学院 小児科思春期科博士課程修了。栄養と子どもの発達に関連する研究で博士号を取得。 現在2児の母。アメリカにて子育てを経験。「育児は楽に楽しく安全に」をモットーに、年間のべ1万人の子どもを診察しながら、子育て中の家族に向けて育児のアドバイスを行っている。
https://noriko-kudo.com/
作/(キモト)准看護師免許を持つ漫画家。「子どもたちに健康と元気を届けたい」という思いで、子どもがかかりやすい病気や、体のことについてユーモラスなキャラクターで紹介している。「親子で一緒に学んで、病気に負けない強い体づくりを日頃から心がけてほしい」。
公式サイト:「なおせ!トリートマン」
YouTube:「なおせ!トリートマンチャンネル」


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