毎日反抗され、子どもをかわいいと思えない……どうしたら?
小学校高学年に上がると、いよいよ「反抗期」「思春期」に突入。
いくらわが子とはいえ、毎日反抗的な態度を取られたり、「ババア!」「うるさい!」などと怒鳴られたりしたら、疲れてしまいますよね。
反抗期だから、思春期だから、とわかっていても、かわいくない! と思ってしまうこともあるでしょう。
そんな親御さんのお悩みについて公認心理師・臨床心理士の本田恵子先生にお答えいただきました。
「理想の子ども」と「現実の子ども」を分けましょう

自分が描いている「理想の子ども」と「現実の子ども」を分けて考えましょう。「理想の子ども」に現実の子どもを合わせようとすると、子どもはイライラします。「現実の子ども」「ありのままの子ども」を受け止めて、その子のよさを認めて、育てていくと、反抗が減っていきます。伸びたい方向に寄り添ってもらえるからです。反抗するのは、自分の頭で考え、自分の意見を持てるようになった証拠です。
指示ではなく、視点を与えて
子どもの主張が間違っているときは、子どもが気づくように、客観的に見る視点「メタ認知」を与えます。「これは、ダメ」「こうしなさい」と否定したり命令したりするのではなく、「何がしたいのかな」「どうするのがいちばんいいかな?」といろんな見方のヒントを与えると、高学年では「効率化」「最適化」の答えを探せるようになります。
そもそもこの時期の子どもは、どうしてこんなに反抗的なの?
この時期は、まわりと比較して落ち込んだり、塾やクラブ活動が始まって忙しくなったりと、子どもの心に負担がかかる時期。気持ちに寄り添い、ストレスとなる要因は見直しも考えましょう。
学校では「上級生プレッシャー」が
高学年になると、クラブ活動や委員会活動が始まります。下級生のサポートをする縦割り活動など、上級生としてプレッシャーがかかる場面も増えます。中学受験を控え、塾通いが始まる子も。
友達関係の悩みが複雑に
それぞれが自我を持ち、メタ認知によって相手の行動も気になるようになり、人間関係がより複雑に。いじめや仲間はずれに悩むことも増える時期です。
家族ともぎくしゃくしがち
自己主張ができるようになり、親の言うことにも「それは違う」と自分の意見をぶつけるようになります。ただ、心では親への愛情は変わっていません。うまく表現できず、ぎくしゃくしてしまうのです。
反抗期は、自分で考えられるようになってきた証拠。子どもの変化を見守りましょう。
子育ての頼もしいおまもり『小学生おまもり手帖』
書籍『小学生おまもり手帖』では、このほかにも、「太ってる・やせてるはどこからが赤信号?」「赤ちゃんはどこからきたのってきかれた」「何をきいても『別に』とスルーされる」など、小学生の保護者から実際に寄せられたさまざまな声に専門家がアドバイス。困りごとがあるたびに、この本をめくれば解決の糸口が見つかるはず。子育ての頼もしい「おまもり」になる一冊です。
小学校の入学準備にもぴったり。ぜひぜひ手に取ってみてくださいね。

教えてくれたのは 本田恵子先生
公認心理師/臨床心理士
早稲田大学教育学部教授。アンガーマネージメント研究会代表。
中学・高校の教職に就いた後、アメリカでカウンセリング心理学博士号を取得。不登校やいじめ、非行などの問題についてスクールカウンセリングや支援プログラムの開発・実践を行っている。『キレにくい子どもを育てる。親子のアンガーマネージメント』(講談社)監修。『キレやすい子へのソーシャルスキル教育』(ほんの森出版)など著書多数。

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